「あんな選手が韓国にいたのか!?」
8月31日、スロバキアで行われたアーティスティックスイミングの第1回FINA世界ユース選手権で審査員たちのざわめきを誘った選手がいる。
韓国のホ・ユンソだ。ほかの選手たちに比べて1歳年下の14歳である彼女は、カリスマ性あふれる表現力と高難度の技術を消化する能力で、審査員たちはもちろん、観客たちも圧倒した。
“水中バレー”として知られるアーティスティックスイミングの世界では、ロシア、ウクライナ、スペイン、イタリアなど欧州諸国が強く、アジアでは中国、日本などがメダル圏に名を連ねる。
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韓国のアーティスティックスイミングは、手薄な選手層の中でも2000年代初めまでは好況を享受してきたが、近年は国際大会でこれといった成績を出せていない。ホ・ユンソを指導するパク・ヒョンソン、パク・ヒョンハ両コーチが2012年ロンドン五輪で決勝に進出した後、世界舞台の本大会に出場する選手も出ていない。
今回の第1回FINA世界ユース選手権は、13~15歳の選手を対象に新設され大会で、FINA公式規定によって運営される世界選手権だ。
今回が第1回大会ながら36カ国が出場。だが、韓国国内では大きな関心がなかった。
しかし、誰も注目しなかったホ・ユンソがやってのけた。ホ・ユンソはシングル種目で予選5位で上位12人が進出できる決勝行きのチケットを獲得し、決勝でも157.6492点で5位の座を守った。
日本の中板清乃(13歳)が8位、中国のヤン・ペイスェが11位だったので、アジア選手の中で唯一のトップ5入りだ。
太極旗をつけて登場した期待株の活躍に、スロバキアも驚いた。ホ・ユンソの演技が終わるやいなやロシア・チームのコーチが韓国チームを直接訪れ、彼女を高く評価したという。
ユース選手権で国際デビューしたホ・ユンソ。これから本格的な世界舞台攻略に乗り出す。
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