北京五輪を目指して…韓国女子フィギュア“若き妖精”たちの競争が興味深い

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2022年の北京冬季五輪を目指す“フィギュアの妖精”たちの競争が、より興味深くなりそうだ。

昨年の平昌冬季五輪後、韓国女子フィギュアは、小学生の頃から国内トップクラスの技量を披露したイム・ウンス(16)、キム・イェリム(16)、ユ・ヨン(15)の“トロイカ3銃士”による戦いになると考えられていた。

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芸術性に優れたイム・ウンス、ポイントの積み上げに強いキム・イェリム、技術力が華やかなユ・ヨンと、3人の特徴がそれぞれ異なることから、韓国フィギュア界が彼女たちにかける期待も格別だった。

ところが今年に入って、競争の構図がさらに複雑になると思われる。前出の3人よりもさらに1~2歳ほど若い“新トロイカ”が現れ、存在感を見せているからだ。

イ・ヘイン、ウィ・ソヨン、チ・ソヨンら満14歳の同い年3人が、飛躍的に成長している。

まずイ・ヘインは、7月に開かれたジュニアグランプリ代表選抜で優勝(194.34点)。ウィ・ソヨンは8月24日、フランスで開かれた2019-2020国際氷上競技連盟(ISU)ジュニアグランプリ1次大会で、191.07点を記録し、ロシア選手に続く銀メダル獲得する結果を残した。

特にウィ・ソヨンは、バンクーバー五輪金メダリストであるキム・ヨナ(228.56点)、2年前の札幌冬季アジア大会を制したチェ・ダビン(199.26点)、そして2歳年上のキム・イェリム(196.34点)とイム・ウンス(205.57点)に続き、韓国女性フィギュア選手として5番目となる190点を超えて注目を集めた。

ウィ・ソヨンは昨シーズンのジュニアグランプリで、すでに2度の4位を記録し、可能性を認められた。今回の2位入賞で先輩たちと比肩する実力であることを証明した。

(写真=ISU Instagram)ウィ・ソヨン

今、そのバトンはチ・ソヨンに渡される。チ・ソヨンは8月31日からアメリカで開催されるジュニアグランプリ2次大会に出場する。イ・ヘインも1週間後にラトビアで行われる3次大会に挑む。国内大会のスコアはISUの公認を受けられないため、イ・ヘインはジュニアグランプリを通じて190点台に挑戦する。

イ・ヘイン、ウィ・ソヨン、チ・ソヨンの3人は子供の頃に同じリンクで練習し、今はそれぞれで切磋琢磨しながら競争している。今季はともに韓国代表となった。彼女たちは2020-2021シーズンからシニア国際大会に出場できるので、最終的には2022年の北京五輪出場権をめぐって先輩たちと競争することになるだろう。

先輩たちが3~4年間に積み上げた実績は少なくないが、国内および国際大会で190点台の壁を突破しているだけに、“新トロイカ”への期待は大きい。彼女たちがどう成長するかによって、ロシア、アメリカ、日本などのフィギュア大国に劣らない熱気を帯びる可能性がある。

イ・ヘイン

ISUテクニカルスペシャリストのピョン・ソンジンは、「イ・ヘインがリードしているが、ウィ・ソヨンはグランプリでスピン3つをすべてトップレベルのレベル4で試みるなど、国際舞台における競争力を立証した。チ・ソヨンの実力も2人に比べて負けていない」とし、「競争のなかで誰がオリンピックに行くことになるか、とても興味深くなってきた」と分析した。

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