長身ストライカーのキム・シンウクと18歳のイ・ガンインが韓国代表に招集された。
サッカー韓国代表を率いるベント監督が8月26日、ソウル鍾路区のサッカー会館で9月に行われるジョージアとの親善試合と、カタールW杯アジア2次予選のトルクメニスタン戦に臨むメンバーを発表した。
今回の代表招集で最も関心を集めたのは、196cmの長身ストライカー、キム・シンウクを抜擢するかどうかだった。
キム・シンウクは昨年6月のロシアW杯以降、一度も代表チームのユニホームを着ていない。昨年9月に代表監督に就任したベント監督は、これまでキム・シンウクを一度も招集することなく、ファン・ウィジョやチ・ドンウォン、イ・ジョンヒョプなどをFWとして起用した。
しかし状況が変わった。
キム・シンウクは8月に全北現代から中国スーパーリーグの上海申花に移籍してから、スーパーリーグ6試合と中国FAカップ1試合の計7試合で、8ゴール4アシストと爆発している。スウェーデン人の世界的なプレーイヤー、ズラタン・イブラヒモビッチをなぞらえて“アジアのズラタン”というニックネームまでついた。
相手の密集守備を崩す必要があるアジア予選で、キム・シンウクの高さと破壊力が必ず必要になるという意見は少なくなかった。ベント監督も最終的に、キム・シンウクを選択した。8月19日の中国FAカップで2アシストを記録した後、休息を取っているキム・シンウクは、9月2日にトルコへと向かう代表チームの飛行機に一緒に搭乗することになった。
ベント監督は記者会見で、「9月の代表スケジュールにキム・シンウクを選抜することは、時期的に正しいと考えた。キム・シンウクは以前から予備メンバーに名前を挙げていた選手」とし、「2022年カタールW杯アジア予選が始まる段階だ。他の選手と同じように、キム・シンウクが代表チームに来て、どのように活躍するか点検する計画だ。私たちも彼が代表チームによく合うことを希望する。私たちもキム・シンウクの特徴をよく生かす組み合わせを求めるべきだと考えている」と述べた。
続いて「いろいろ検討したとき、今の抜擢が正しいと判断した。ジョージアと親善試合をして、ワールドカップ予選を行う。この期間によくチェックして、チームを作る。何がチームにとって最善が見極める」と付け加えた。
またベント監督は、3月に韓国代表に初招集したものの、U-20ワールドカップ出場の関係で6月はメンバーから外れたイ・ガンインを6カ月ぶりに招集した。
イ・ガンインはU-20ワールドカップで大会MVPであるゴールデンボールを受賞し、自らの可能性を改めて証明した。ベント監督は6月の本紙『スポーツソウル』との独占インタビューで、「9月のアジア予選からソン・フンミンとイ・ガンインが共存することが可能だ」と話していた。その約束が守られた。
【独占】韓国代表ベント監督インタビュー「ソン・フンミンとイ・ガンインの共存は…」
ベント監督は記者会見で「本当に能力あり技術に優れた選手」とし、「代表チームに来てからイ・ガンインをどのように活用するか悩もうと思う。所属チームでのポジション以外にも、彼ができるポジションがあるかどうかなどもテストしたい」とした。
イ・ガンインは所属チームであるバレンシアで、左サイドとしてプレーしている。ベント監督の発言は、攻撃的MFとして使う可能性があると解釈できる。
ベント監督は続いて「イ・ガンインは所属チームで容易ではない状況にあり、まだ18歳に過ぎない。U-20ワールドカップでは良い活躍を見せてくれたが、所属チームがスペインの名門クラブであり、競争が激しい」と述べた。
そして「ただ監督就任会見のときに、いくつかの選手は所属チームでの出場時間が少なくても、抜擢すると明らかにした。イ・ガンインは能力が優れているため、継続的に観察する」と明かし、イ・ガンインの実力を高く評価していることを伝えた。
今回発表された韓国代表メンバーは以下の通り。