韓国サッカーファンの怒りの声が噴出するなかで、火に油を注ぐ事態が発生した。
【写真】「ロナウドの屈辱」「詐欺」…ユーベ対Kリーグで何があったのか
クリスティアーノ・ロナウドは7月27日、SNSに短い動画をアップした。ランニングマシーンの上で、いたずらする動画だった。さらに動画には、「家に帰ってきて良い(Nice to back home)」というフレーズも入れた。
プレシーズンのアジアツアーのために1週間ほど自宅を離れていたため、本来であれば彼のコメントに共感できるだろう。しかしロナウドの出場を待ち続け、雨の中でキックオフの延期まで甘受した韓国ファンの立場としては、怒りがこみ上げてくる動画でもあった。
ロナウドは7月26日、ソウルで行われたユベントス対チームKリーグの親善試合に欠場した。同試合の契約書には、ウォーミングアップ時に怪我をしたり、試合中に負傷したりした場合に限り、ロナウドの欠場や45分以下の出場が許されるとなっていた。
ユベントスを率いるマウリツィオ・サッリ監督はチームKリーグとの試合後、「ロナウドは筋肉に異常が生じた」とし、韓国に来る前日に欠場を決めたと明かした。ロナウドはチームメイトとチャーター機に乗り、7月27日、所属チーム本拠地イタリア・トリノへと戻った。
筋肉に異常があるのであれば、休んで疲れをとるのが一般的だろう。しかしロナウドは、イタリアに帰って運動することを選んだ。
チームKリーグとの試合でベンチに座っていたロナウドも、体に異常があったと伝えたサッリ監督も事実上、嘘をついたことになる。まさに「チームの上に君臨する選手」がロナウドだった。
韓国サッカーファンは、SNSやポータル掲示板を通じて猛烈に非難している。
サッリ監督のインタビューも議論されている。7月28日、伊メディアはサッリ監督がチームKリーグとの試合後の記者会見で、“ロナウド欠場”に関する質問が殺到すると、「ロナウドがプレーするところを見たいのか。だったら(イタリアまでの)飛行機代をあげる」と冗談を言ったと報じた。
その記者会見場での韓国語通訳は、タレントとして有名なアルベルト・モンディが引き受けたのだが、モンディはその内容を伝えなかった。サッリ監督の言葉が事実であれば、ロナウドに劣らず韓国ファンを馬鹿にしたことになる。
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