キックオフが50分も遅れたが、イタリア・セリエAの名門ユベントスを迎えたソウル・ワールドカップ競技場の熱気は熱かった。ただ、 出場しなかったクリスティアーノ・ロナウドに向けたヤジも絶えなかった。
ユベントスとチームKリーグ(Kリーグ選抜)は7月26日、ソウル・ワールドカップ競技場で親善試合を行った。結果は3-3の引き分けだった。
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ユベントスのスタジアム到着がかなり遅れたが、スタジアムを訪れた6万5000人のファンたちはユベントスを最後まで待ち、熱い歓声と拍手で選手たちを迎えた。韓国のユベントス・ファンたちは「tifosi coreani(韓国のサポーターズ)」と書かれた大型の応援幕を持って歓迎もした。
だが、試合は当初の予定時間より50分遅れてキックオフとなった。
試合当日午前に中国を出発したユベントスは、気象悪化で韓国入国が遅れたばかりか、ソウル市内の交通渋滞で予定されていた日程が相次いで延期された。
最も多くの関心を集めたロナウドは試合出場よりコンディション調整を選び、先発リストからも除外された。
ウォーミングアップも省略したロナウドは、キックオフ直前にピッチに姿を現した。すべての関心は12年ぶりに韓国を訪れたロナウドに向かった。ロナウドの登場に“雷”のような歓声が響き、取材陣も彼を取り囲んだ。電光掲示板にロナウドがキャッチされるたびに、歓呼が鳴り響いた。
ユベントスのレジェンドであるネドベド、トレゼゲ、ダーヴィッツらがVIP席に姿を現したときも、韓国のファンたちは“雷”のような拍手を送った。
今夏、移籍市場でユベントスのユニホームに着替えたマタイス・デ・リヒト、エムレ・ジャン、マリオ・マンジュキッチら有名選手たちのドリブルとパスにも熱狂した。
だが、盛り上がっていたファンたちは、最後までプレーすることなかったロナウドに向かってブーイングも飛ばした。
ロナウドはハーフタイムの時も体をほぐさず、ピッチに姿を現さなかった。後半中盤以降、客席全体が「ロナウド」を連呼しながら彼の出場を望んだが、ロナウドはベンチに座り黙ったままだった。
後半4分にタガート(水原三星)がチームKリーグの三番目のゴールを決めると、ユベントスは主軸のブッフォン、レオナルド・ボヌッチ、マテュイディを投入した。
それでもロナウドはベンチだけを守った。これに怒ったファンは、ついにロナウドが電光板に映されるたびにヤジを飛ばした。
試合前の午後に開かれる予定だったサイン会にも参加しなかったロナウドだけに、ファンの失望はさらに大きかった。ファンの揶揄にもロナウドは表情も変えることなくベンチに座って試合を見守り、隣に座ったイグアインと談笑を交わしたりもした。
ロナウドは試合終了の最後まで投入されず、怒ったファンはロナウドのライバルであるリオネル・メッシを連呼して、怒りの感情をむき出しにした。一方、ブッフォンは最後までファンに挨拶を交わして対照的だった。
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