Kリーグで“ベテラン選手”が存在感を示す!! 時間を逆行するかのような活躍

2019年07月18日 サッカー #Kリーグ
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年齢は“数字”に過ぎない。Kリーグでプレーする一部のベテラン選手の時間は、逆に進んでいるとさえいえるかもしれない。

ベテラン選手にとって、時間ほど怖いものはない。体力とパフォーマンスの低下はもちろん、プロとしてのし烈な競争で遅れをとる可能性があるからだ。しかし今シーズンのKリーグでは、年齢が意識されないほどベテラン選手が存在感を示している。

最初に挙げられるのは、リーグ3位FCソウルのFWパク・チュヨン(34)だ。

パク・チュヨンは昨シーズン、不振だった。20試合に出場し、3得点にとどまった。FCソウルも初めて昇格プレーオフを行う屈辱を味わった。切歯腐心した彼は、今シーズン再びチームの中心に立った。今季ここまで21試合に出場し、5ゴール5アシストを記録している。

パク・チュヨンが攻撃ポイント(ゴール+アシスト)10を記録したのは、2016年(10ゴール1アシスト)以来、初めてのこと。特に、7月13日の仁川ユナイテッドFC戦で決めたミドルシュートは、パク・チュヨンの現在のコンディションを如実に表わした場面だった。

献身的なプレーをしながらも、チームに得点が必要なときは優れた決定力を発揮する。チェ・ヨンス監督がパク・チュヨンの活躍について「第2の全盛期」と表現するのも納得だ。

パク・チュヨン

江原FCのFWチョン・ジョグッ(35)は、今季序盤まで停滞していた。キム・ジヒョン、チョ・ジェワンなど若いストライカーたちに押され、なかなか出場機会をつかめなかった。開幕戦出場以来、4月まで先発出場したことが1度もなかった。

しかし5月から出場時間を徐々に増やしていったチョン・ジョグッは、6月の浦項スティーラース戦で劇的な逆転ゴールを決めて、完全復活した。以降の4試合で3ゴールを決め、上昇気流に乗っている。

江原FCは最近5試合を4勝1分とし、リーグ4位まで上がった。外国人ストライカーのウロシュ・デリッチの慶南FCへの移籍が決まり、ますますチョン・ジョグッが必要不可欠となった。

チョン・ジョグッ

リーグ1位を走る全北現代のイ・ドングッ(40)は、パク・チュヨンとチョン・ジョグッに比べると破壊力は落ちるが、安定した活躍で後輩たちの模範となっている。今シーズンはここまで18試合に出場し、6ゴール2アシストで全北の最前線を担っている。

イ・ドングッは7月14日の蔚山現代戦で、ペナルティーキックを成功させた。これは自身のKリーグ通算221号ゴールだった。イ・ドングッが記録する一歩は、そのままKリーグ最多ゴールの歴史になるため、その意味は大きい。

さらにイ・ドングッは、足首の負傷があるにもかかわらず出場を強行している。キム・シンウクが上海申花(中国)に移籍し、最前線のストライカーがいなくなったチーム事情があるからだ。ジョゼ・モライス監督も、チームのために献身するイ・ドングッに感謝の気持ちを隠すことができない。

イ・ドングッ

時間を逆行するかのようなベテラン選手たちのプレーから、目が離せない。

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