今シーズン序盤から着実に得点ランキングでトップ圏を走ってきたストライカーが、Kリーグを去ることになった。Kリーグ得点王争いに、最大の“変数”が生じたのだ。
全北現代のFWキム・シンウクが、中国スーパーリーグ・上海申花への移籍を目前にしている。
キム・シンウクは所属チームだけでなく、Kリーグを代表する攻撃手として評価されてきた。特に今シーズンは有力な得点王候補に挙げられていたため、彼の中国行きによってKリーグの得点王争いに大きな変化が予想される。
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キム・シンウクは2015年シーズン、蔚山現代に所属して18ゴールを記録し、初めて得点王に輝いた。2016年から全北のユニホームを着ることになった彼は、2017年シーズン10ゴール、2018年シーズン11ゴールを記録し、きっちりと二桁得点を維持してきた。
今季は第2節の水原三星戦でシーズン初ゴールをあげると、第4~6節では3試合連続得点を記録し、得点王争いに火をつけた。第19節まで9ゴール(3アシスト)を記録し、得点ランキング1位タイとしている。
今季の得点王争いは、アレクサンダル・ペシッチ(9ゴール・FCソウル)、アダム・タガート(8ゴール・水原)、ジュニオール・ネグラン(7ゴール・蔚山)、エドガル(6ゴール・大邱)など、外国人FWが主導している。
得点ランキングのトップ10内にいる韓国人選手はキム・シンウク、パク・ヨンジ(7ゴール・尚州尚武FC)、キム・ボギョン(6ゴール・蔚山)、キム・ジヒョン(6ゴール・江原FC)の4人だ。キム・シンウクを除けば、外国人選手だけが得点王争いを繰り広げているのが現実だ。
キャリアハイといえるシーズンを送るパク・ヨンジは最近、得点をあげられていない。MFのキム・ボギョンは、そもそもストライカーに分類できないだろう。またキム・ジヒョンはチームでレギュラーではなく、まだジョーカーとしての起用が多い。
2011年からの8シーズンで、韓国人選手のKリーグ得点王は、2015年キム・シンウクと2016年チョン・ジョグッの2人だけだ。ここ2シーズンもジョナサン・アパレシド・ダ・シルバとマルコンが得点王に輝いた。それほど得点王を狙える韓国人ストライカーがKリーグには少ないということだ。
キム・シンウクが去るKリーグの得点王争いは、外国人選手同士の争いになる可能性が高いと予想される。
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