「トランプ大統領がラウンドしようと…」イベント大会を開く朴セリの“黄金人脈”

2019年07月04日 ゴルフ
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女子ゴルフの“生きる伝説”朴セリ(41)がイベント大会を通じて、35カ月ぶりにフィールドに復帰する。

現役時代、米国女子ツアーで朴セリと熱戦を繰り広げたメジャー10勝・通算72勝のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)、メキシコの国民的英雄ロレーナ・オチョア(メキシコ)、“熱意のゴルフスター”ジュリ・インクスター(アメリカ)も同じ舞台に立つ。

「ソルヘウォン・レジェンドマッチ」という名称で行われるその大会は、6回連続で韓国内10大コースに選ばれた江原道襄陽のソルヘウォンで、来る9月21~22日に開かれる。女子ゴルフ韓国代表を率いる朴セリ監督が企画者として大会を準備したことが知られ、さらに注目が集まる。

彼女の所属事務所セマスポーツマーケティングの関係者は、「朴セリ監督が2年前、オチョアの殿堂入りを祝う意味で招待を受けた。当時、引退選手4人がスペシャルイベントに参加したことがある」とし、「その後に朴セリ監督が韓国で正式にイベント大会を開こうと提案した」と述べた。

朴セリ監督は7月3日、ロッテホテルで開かれた「ソルヘウォン・レジェンドマッチ」の記者会見を行った。

彼女は「殿堂入りした選手たちが一堂に会することは容易ではない。当時その場に一緒にいながら、さまざまなことを思った」とし、「私とソレンスタム、オチョア、インクスターなどはゴルフ選手としての実績はあるが、(引退後)どのようにゴルフに貢献するかを悩んでいた。私たちが寄付活動の次元で参加するイベントをするのが良いという気がした」と、大会設立の背景を説明した。朴セリ監督の思いに、レジェンドたちも応じた。

(写真提供=セマスポーツマーケティング)「ソルヘウォン・レジェンドマッチ」記者会見に参加した朴セリ

彼女たちだけではない。3カ月ぶりに世界ランキング1位を奪還したパク・ソンヒョンをはじめ、今年6月の「ショップライトLPGAクラシックby Acer」を制したレキシー・トンプソン(世界3位)、タイの“看板スター” アリヤ・ジュタヌガン(タイ・9位)、4月の「ヒューゲルAirプレミア LAオープン」で優勝したミンジー・リー(オーストラリア・4位)など、現役トップランカー4人まで、そのイベント大会に加勢する。

女子ゴルフ界のレジェンドと現役トップクラスの選手がともにする大会となったのだ。

大会初日はレジェンド4人と現役4人が、それぞれ2人1組となって、フォーサム(foursomes、チームでそれぞれ1個のボールを交互に打って競う)形式で行う。大会2日目はレジェンドの試打式を皮切りに、現役4人が繰り広げるスキンズゲームが行われる。

計18ホールそれぞれにかかった賞金は、各ホールで最も優れた成績を収めた選手に渡され、大会終了後には選手名義で江原道山火事被災者支援に寄付することにした。また今後、韓国だけでなく、レジェンドたちの母国などを回りながら寄付イベントとしてレジェンドマッチを開くことも決まった。

(写真提供=LPGA)世界ランキング1位のパク・ソンヒョン​​​​

あくまでイベントの性格が強いが、朴セリ監督が大会に出場するのは、2016年10月の引退試合以来、35カ月ぶりだ。

朴セリ監督は「引退してからゴルフクラブをまったく握ってこなかった。そうするうちに(4月に)オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで、初の女子アマチュア大会が開かれたときに試打をしたのだが、そのときに選手時代の緊張感と興奮を感じた」とし、「ゴルフにしばらく無関心だった私が再びゴルフをするきっかけになった」と話した。そして「クラブを握ると、選手時代くらい意欲を出してしまわないかと、心配がないわけではなかった」と笑った。

最近、熱心に練習場に通いながら昔の感覚を少しでも取り戻そうと苦労しているという。彼女は「現役時代よりも練習量が足らないから、全体的に均一に練習している」とし、「ただ現役時代よりも気持ちが楽だからか、コースを攻略するときに(良い)感じを受ける。選手のときは、上手く打たなければという思いから緊張して失敗も多かったが、今はそうでもない」と述べた。

朴セリ監督は引退後、ゴルフとしばらく距離を置いたことについて、「本当に未練がないときに辞めようと決心した。実際そうだったようで、現役時代はすべての生活がゴルフ中心だっただけに、第2の人生を過ごしたいという思いが大きかったようだ」と話した。

久しぶりにメディアと公式の場で会っただけに、多くの質問が殺到した。そのなかで去る6月、韓国大統領府の晩餐でドナルド・トランプ米大統領と会った話が出てきた。

朴セリ監督は「トランプ大統領が私に“アメリカ選手はなぜ韓国選手よりもできないのか”と尋ねてきた」とし、「現役時代から(トランプ大統領と)知っている間柄だったのだが、現在の韓国選手の技量や方向性などを気にしていた」と明かした。

【関連】米国女子ツアー17大会で8勝!! 韓国女子勢が“最多記録”を更新する好ペースに

また、トランプ大統領が朴セリ監督とラウンドしたいと伝えていたこともわかった。朴セリ監督は、「私に“引退した後の姿を見るのもいい”と話した。ラウンドとも言った。でもあまりに高い立場にいるので、可能かはわからない」と笑い、「ゴルフをとても好きだから、いつかは実現するかもしれない」と述べた。

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