韓国人メジャーリーガー、歴代4人目として「オールスター」に選出されたリュ・ヒョンジン(ロサンゼルス・ドジャース)が、ナショナルリーグ・オールスターチームの先発投手に指名され、もうひとつの新しい歴史を塗り替えた。
同じ韓国人オールスター投手であったパク・チャンホとキム・ビョンヒョンの後を継いで、17年ぶりに韓国人投手としてオールスターに選ばれたリュ・ヒョンジンは、オールスター戦で不振だった先輩たちのリベンジを果たすだろうか。
リュ・ヒョンジンは7月1日(日本時間)、メジャーリーグ事務局が発表したメジャーリーグ・オールスター戦の最終メンバーとして、ナショナルリーグ・オールスター投手に堂々と名前を連ねた。今シーズン、圧倒的な成績を記録しているリュ・ヒョンジンのオールスター選出は、それほど驚くことではなかった。そのためリュ・ヒョンジンがオールスター戦で先発登板するかどうかに注目が集まった。
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最も強力な候補マックス・シャーザーと激しい競合が予想されたが、決着はついた。ロサンゼルス・ドジャースの監督であり、オールスター戦でナショナルリーグ・オールスターチームを率いるデーブ・ロバーツ監督が、先発投手としてリュ・ヒョンジンを指名したからだ。
来る7月10日に開催されるオールスター戦までにアクシデントが生じなければ、リュ・ヒョンジンは韓国人メジャーリーガーとして、初めてオールスター戦に先発登板する投手として名前を残すことになる。リュ・ヒョンジンは7月5日のサンディエゴ・パドレス戦を最後にシーズン前半の試合を終えるが、いつものルーチン通り、4日間の休息を取ってオールスター戦に出場する。
歴代韓国人メジャーリーガーがオールスター戦に出場した事例は、3回ある。パク・チャンホ(2001年)、キム・ビョンヒョン(2002年)、チュ・シンス(2018年)だ。
そのうち投手としてオールスター戦に出場したパク・チャンホとキム・ビョンヒョンは、残念な結果に終わった。
パク・チャンホは2001年7月11日のオールスター戦、0-0で拮抗する3回裏に、ナショナルリーグの二番手として登板したが、カル・リプケンに決勝ソロ本塁打を許し、敗戦投手となった。キム・ビョンホンは2002年7月10日に行われたオールスター戦で、ナショナルリーグが5-3とリードする7回表に7番手として登板したが、0.1イニング3安打2失点と振るわなかった。
昨年のオールスター戦に出場したチュ・シンスが2打数1安打1得点と活躍したが、投手ではなく、打者だった。今回リュ・ヒョンジンが17年ぶりにオールスター投手として出場することで、“先輩投手”たちのリベンジを果たす機会を得た。
韓国人初のサイ・ヤング賞に挑戦しているリュ・ヒョンジンが、オールスター戦でも最も輝くことができる状況が作られた。新たな歴史を描くリュ・ヒョンジンがどんな活躍を見せるのか、今から待ち遠しい。
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