新時代の“日韓戦”だ。
「永遠のライバル」といえる韓国と日本がともに、2001年生まれの天才の出現に期待を集めている。
はかったかのように両者ともスペインの名門チームと契約した後、2軍でプレーしたり、中下位圏のチームにレンタル移籍したりすると見られ、彼らの動向をおいて両国の明暗が長期間、交錯する見通しだ。
2人の天才とは、U-20ワールドカップのゴールデンボール賞受賞者イ・ガンインと、去る6月5日に18歳5日で代表デビューを果たした久保建英だ。
2人は同じ年に生まれただけでなく、ポジションも攻撃的MFと同じ。スペインで少年時代を過ごし、アジア選手としては珍しいテクニシャンという点まで似ている。
イ・ガンインは今年1月、ラ・リーガ上位のバレンシアと1軍の契約を結びながら、バイアウト価格が100億円などとされ、存在感を見せた。ゴールデンボール受賞後は、欧州のさまざまなクラブからラブコールを受けている。オランダのアヤックスとPSVに続き、最近はレバンテとレンタル移籍を議論している。
レバンテで経験を積んだ後、もともとの所属チームであるバレンシアに戻るという大きな構想だ。
バルセロナのユースでプレーしたものの、FIFAのユース移籍制限で2016年に日本に帰国した久保は、最近レアル・マドリードと契約し、2軍であるカスティージャでプレーすることになった。久保は休息を取った後、7月中旬に入団式を行う。レアル・マドリードは他のチームにレンタルするよりも、ひとまずスペイン3部リーグの2軍でプレーさせることにした。
2人は年齢こそ同じだが、プレーする舞台は分かれた。
久保は2年前に韓国で開催された2017年U-20ワールドカップの際、16歳にもなっていないにもかかわらず、抜群のパフォーマンスを誇示した。最近終了した2019年U-20ワールドカップでは、メンバーに入らなかった。コパ・アメリカに出場した日本代表に入り、Aマッチを行ったからだ。
そのため日韓が対戦したU-20ワールドカップ16強戦で、2人の天才の激突は実現しなかった。
一方、クラブのステージとしては、イ・ガンインが一歩先を進んでいる。イ・ガンインはすでにスペイン国王杯を通じてバレンシアで1軍デビューを果たし、正規リーグであるラ・リーガデビューにも成功した。久保はレアル・マドリードの豪華メンバーを考えると、しばらくは1軍昇格が難しい。
結局2人はワールドカップ予選やアジアカップ本戦など、日韓両国が出場する試合で直接対決することになるというのが専門家やファンの考えだ。
韓国代表パウロ・ベント監督は最近、本紙『スポーツソウル』との独占インタビューを通じてイ・ガンインを絶賛した後、Aマッチデビューについて示唆した。
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久保は日本サッカーが期待して育てている逸材であるだけに、Aマッチ出場の機会を着実に増やしていくと思われる。
スペインで、そしてAマッチで、イ・ガンインと久保の競争や直接対決を見る楽しみができた。日韓戦が新たな局面に入った。
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