韓国サッカー史上初めてU-20ワールドカップで準優勝を果たしたU-20韓国代表が6月17日に帰国してから、監督や選手たちへのインタビュー要請も殺到している。
チョン・ジョンヨン監督は各メディアの本社があるソウルと地元の大邱(テグ)を行き来しながらインタビューをこなしているし、多数の選手たちも押し寄せるインタビュー要請に嬉しい悲鳴ををあげている。
6月20日には、韓国プロサッカー連盟がKリーグでの出場チャンスがある選手たちを集め、U-20代表チームのメディアデー(Media Day)を開催。ファンの要望に応えた。
しかし、メディアからの数多いリクエストにも関わらず、姿を表せない人がいる。U-20ワールドカップのMVPと言える「ゴールデンボール」を受賞した、イ・ガンイン(18)がその人だ。
(関連記事:「韓国サッカーの未来」18歳イ・ガンインの濃厚すぎる“サッカー人生”を振り返る)
韓国サッカー協会の関係者によると「我々もイ・ガンインを呼んでほしいという要請を受けるが、本人がすべて断っている」という。イ・ガンインが対外活動をしたのは、先日、父親と親交のある仁川の某サッカー同好会に現れてサインをしたことがすべてだ。
サッカー協会が明かしたところによると、まだ18歳であるイ・ガンインと彼の親は「今は個人インタビューを受ける時期ではない」と判断しているという。
2018-2019シーズンには、所属しているバレンシアCFでも公式インタビュー以外は一言も語っていない。クラブが「インタビュー禁止令」を出したからだ。
韓国の取材陣がバレンシアの試合に行くと、イ・ガンインは「すみません」と、取材を断っていた。
メディアと個人インタビューをし始めると、より面白い発言のためにプライベートまで公開しかねない。まだ成人していないイ・ガンインが殺到するインタビュー要請を断ることには、深慮があった。
前へ
次へ