その3人も偉大な選手だが、イ・ガンインは彼らとまったく違うタイプの選手であるだけに、より特別だ。
チャ・ボムグンは突破と得点力に特化した選手であり、パク・チソンは代表的なチームプレイヤーだった。ソン・フンミンも自ら試合を決めるスタイルのFWだ。
イ・ガンインは彼らと異なり、ボールをキープして試合を支配するスタイルのMFといえる。
最初のタッチが柔らかく、ボールを簡単にキープする。本能的な動きで、相手のプレッシャーから抜け出す能力も高い。仲間の動きに合わせて提供する創造的なパスも一級品だ。キックの精度が非常に高く、思い通りにパスを出せるという長所もある。フィジカルは強いとはいえないが、重心が低くてバランス感があり、大きな選手を相手にしても簡単には押されない。
イ・ガンインは満6歳だった2007年、テレビ番組『飛べ、シュットリ』に出演して先天的な才能を誇った。18歳になった現在は、韓国サッカーの希望として浮上している。
U-20ワールドカップの4強進出は、イ・ガンインという天才の跳躍を知らせる序幕となる。これまでのプレーを見れば、イ・ガンインが今後作っていくであろう歴史に期待するしかない。