【独占取材】韓国人CL初出場・初ゴールのソル・ギヒョン、ソン・フンミンを語る

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「それは覚えている。ロコモティフ・モスクワと対戦するときだった。当時の記憶に残ることが2つだ。ベルギーは食べ物が本当においしかった。フランスの影響があったからか、クラブはシェフも帯同させて遠征に挑んだのだが、本当においしかった。

そんななか、試合の準備をしていたからCNNの生中継で(テロ関連放送が)放送された。“あれ、何だ?”と思ったが、試合が終わるとロシア軍人たちがあちこちにいて、雰囲気も殺伐としていたことを覚えている」

―UEFAカップもプレーするなど、欧州のクラブ対抗戦はほとんど経験した。

「僕が移籍する前のシーズン、アンデルレヒトがとてもよくやっていた(16強に進出し、2次リーグのレアル・マドリード戦の勝利)。チェコの長身FWヤン・コーラーがいて、ベルギーの代表選手も多かった。僕がアントワープに入団したばかりの頃、アントワープの監督が“ドイツに行くか、プレミアに行くか、それともアンデルレヒトに行けるように頑張れ”と言っていたくらいだ(笑)。

そのとき、“アンデルレヒトって何だ?”と思ったが、1年後に行くことになった。良い選手たちを売って得た金で、当時の僕のように若い選手たちを迎え入れたのだ。

事実、2002年ワールドカップ前のことだから、欧州サッカーについてまったくわからないときだった。“飛行機に乗って敵地に乗り込んで試合する”という新しい経験をした。当時は(欧州進出初期なので)気が気でないほどだった」

―ソン・フンミンがプレミアリーグとチャンピオンズリーグで大活躍した。ソル・ギヒョン監督もかつて両方で活躍した。先輩として嬉しいのではないか?

「本当に凄いことだ。僕も経験はあるので、難しいということをよく知っている。チャンピオンズリーグでマンチェスター・シティが敗れたが、マンシティは最高のチームではないか。今季イングランドで3冠を達成したチームだ。今年のチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの決勝カードはすべてプレミア勢となったが、3冠王のマンチェスター・シティは落ちた。

それは、チャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ戦でゴールを決めたソン・フンミンの活躍が大きかったと思う。世界的なチームや選手たちとの試合で、東洋の選手があんなスーパープレーをするというのは大変なことだ。 ソン・フンミンは決勝でも活躍できることを示した。多くの人々が期待するだろう」

―トッテナムとリバプールの勝負はどのように見るか?

「マンチェスター・シティは昨年のCLでリバプールに敗れ、今年はトッテナムに敗北を喫した。同じプレミアリーグのチームを超えることはできず、それが難しいことを示した。

自国リーグで常に対戦してきたチームだからこそ、変数があまりにも多い。よくわからないチーム同士の対戦の場合、試合前に分析しても実際には違っていることもある。

トッテナムとリバプールはプレミアリーグで常に顔を合わせてきたチームなので、選手たちも負担を感じるようになる。思うほど競技力も出ないだろう。結果予測も難しい。客観的に、戦力だけ見ればリバプールのほうが有利だ。ただ、先ほど言ったように、プレミアリーグを通じてお互いをよく知っている。一発勝負の決勝戦を戦うことも負担になる」

―リバプールは守備も強いが、ソン・フンミンが突破できるだろうか。

「ソン・フンミンは、スピードが良くチャンスにとても強い。相手の守備が強いとき、自分のプレーができないこともあるが、ソン・フンミンはそれに当てはまらない。リバプール守備陣たちも、ソン・フンミンを対策に悩むことだろう。

例えば、(リバプールの)モハメド・サラは左足がいいので、彼と対立するときは左足を防げばよいという計算になる。ソン・フンミンは両足をうまく使うので対処するのが容易ではないだろう。ソン・フンミンは、チャンスがあったとき、一発を決めることができる選手だ。90分間で1度か2度のチャンスは来るだろう」

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