「牙山(アサン)ムグンファを助けてください」
元サッカー韓国代表選手や牙山ムグンファ出身の現役選手、サポーターたちが、最近起きた韓国Kリーグの警察チーム・牙山ムガンファFCの選手受給中断騒動に対して、声明を発表した。
キム・ビョンジ、ソン・ジョングク、ヒョン・ヨンミン、パク・ゴンハ、チェ・ジンチョル(以上、元韓国代表)、ヨム・ギフン、シン・ヒョンミン、チョン・ヒョク、チェ・ボギョン(以上、警察チーム出身)と牙山サポーターたちは10月12日、韓国代表がウルグアイと親善試合を行うソウルワールドカップ競技場で声明を発表し、騒動の速やかな解決を求めた。
彼らは声明で、「韓国サッカーは今年、9大会連続となるワールドカップ出場とアジア大会の2連覇で国民に感動を与えた」とし、「その背景には、20代で全盛期を迎えた選手が(軍隊チームの)尚州尚武(サンジュサンム)FCと牙山でパフォーマンスを維持できるようにした制度的な後押しがあった」とした。
そして、「2023年までに義務警察を廃止するという政府の方針だったため、牙山も消えると予想した。しかし警察庁は、今年9月に突然態度を変え、今年から牙山ムグンファの選手選抜を中断するという一方的な決定を下した」とした。
今年、選手の選抜が行われなければ、来年は牙山に14人の選手だけが残り、事実上、Kリーグへの参加が不可能となる。
彼らは、「Kリーグに参加できないことはもちろん、今回のロシア・ワールドカップで代表として活躍したチュ・セジョンなど14人の選手がサッカー選手として活動できる場所が完全に消え去ることになる」と訴えた。
韓国プロサッカー連盟のチェ・ジンチョル競技委員長は、「未来志向的な見地から韓国サッカーに大きな損害を与えると思う」とし、「国の政策に反対するわけではない。猶予期間を置き、徐々に政策に合わせて実施することを望む。熟慮してほしい」と述べた。
MBC SPOSTS+のパク・ゴンハ解説委員も、「チームが解体されれば、幼少年やファンへの否定的な影響が大きいことを懸念してここに参加した」とし、「牙山を生かすという趣旨に多くの方々が賛同してほしい」と強調した。
牙山ムグンファで兵役を務めたヨム・ギフン(水原三星ブルーウィングス)は、「警察チームで選手生活をしたから、今も選手生活を続けられている。私が所属したチームが一瞬にして解散するという話を聞いたとき、胸が痛んだ」とし、「話し合ってほしい。準備する時間がなければならないと思う」と話した。
牙山サポーターズのユン・ヒョウォン運営チーム長は、「2023年に消えるチームであることを知りながら応援している」とし、「軍隊チームのすべての試合に付いていって選手たちを応援している。それは我々の人生の良い思い出でもある。誰にも大事な何かがあるように、我々にとってはこのチームが大事だ」と目頭を熱くした。
(構成=李 仁守)