史上初めて専任監督制を導入したが、監督の選任過程から摩擦があり、紆余曲折の末に選任されたチャ・ヘウォン監督と協会首脳部の葛藤が今回の事態を招いたとバレーボール界は見ている。
女子バレーボール界には根深い派閥争いもあった。今回の事態も、その延長線上にあるという見方もなくはない。セクハラが派閥争いの延長線上で起きたとすれば、それは狡猾極まりない犯罪行為に他ならない。
均衡をとりながら接近し、綿密に調査を行って事件の真実を明らかにしなければならないという指摘が提起されているのも、そのためだ。
韓国バレーボール協会のオ・ハンナム会長はチャ・ヘウォン監督と面談し、今回の事態の責任を問い、自主的な辞任を促している。
チャ・ヘウォン監督はこれまで、「私は専任監督なので、任期が保障されなければならない」と辞任を拒んできたという「問題を起こしたコーチは自分が望んだコーチではないため、責任を負う必要はない」とし、し烈な派閥争いがあることも覗かせた。
チャ・ヘウォン監督は結局、10月10日に成績不振の責任を負って協会に辞意を表明したとされたというが、協会は「まだ最終的に受理するかどうかは決まっていない」して、妙な余韻を残した。
セクハラ問題と派閥争いによって、女子バレーはめちゃくちゃになった。“神戸惨事”で墜落した女子バレー韓国代表の恥ずかしい姿にファンの気持ちも一つ二つと離れていっている。
バレーボール界の悲しい現実が残念でならない。