邦本宜裕が熱い涙を流した。
慶南FCの日本人アタッカーである邦本は4月24日、鹿島サッカースタジアムで行われたACLグループリーグの鹿島アントラーズ対慶南FC戦で、後半18分に決勝ゴールを決め、チームを1-0の勝利に導いた。邦本のゴールで慶南はACL初勝利をあげたのだ。
試合は、邦本のためのものだった。邦本は彼の母国・日本のファンたちが見守る前で自らの技量を十分に発揮した。
持ち味である機敏なドリブルとチームメイトを活用するプレーで、鹿島守備を揺さぶった。決勝ゴールを決めた場面も良かったが、フルタイムを消化し、優れたパフォーマンスを披露した。Kリーグで見せてきた姿そのままだった。邦本はこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれる栄誉を享受した。
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邦本は、日本が放棄した才能だった。
満16歳だった2013年に、浦和レッズでチーム史上最年少の出場記録と得点記録を更新したほど、実力と潜在力が高かったものの、精神面が問題だった。
邦本はチームメイトと対立したり、暴行事件に巻き込まれたりもした。自己管理にも失敗し、浦和とアビスパ福岡で厳しい時期を過ごした。
才能は豊かだが、プロサッカー選手になるには人格的な資質が足りないという評価を受けた。 結局、2017年には事実上チームから放出された。
再起しにくそうに見えたが、邦本は慶南FCのキム・ジョンブ監督と出会って花を咲かせ始めた。