全北現代の攻撃サッカーが威力を発揮した。
全北は4月24日、ホームで行われたACLグループリーグ第4戦・浦和レッズ戦で2-1の勝利を収めた。前半12分にロペスが先制ゴールを決め、後半3分にはキム・シンウクが追加ゴールを決めた。後半13分に浦和の興梠にゴールを喫したが、それ以上は追撃を許さなかった。
全北は勝ち点9でグループ1位を守り、浦和(勝ち点4)との差を5に広げた。
この日、浦和は強力な3バックで挑んできた。左から槙野智章、マウリシオ、鈴木大輔と3人のセンターバックを配置し、強固な守備の壁を作った。浦和は最近のJリーグ2試合で無失点を記録し、連勝を収めていた。全北にとっては簡単でない試合になりそうだった。
ところが、いざふたを開けてみると、全北の攻撃力が浦和の3バックより鋭かった。
ワントップにキム・シンウクを置き、2列目にロペスを配置したことが的中した。
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前半はロペスの独壇場だった。ロペスは持ち味である爆発的なスピードを活かし、浦和の守備ラインを崩した。
前半12分決めた先制ゴールはロペスがその個人技で作ったものだ。
敵陣で相手DFにプレッシャーを掛けてボールを奪い、瞬く間にペナルティーラインの近くまで接近。そこから得意の右足シュートで浦和のゴールネットを揺らした。
この場面のほかにも、ロペスは数回にわたり圧倒的な姿を見せた。速いスピードだけではなく、パワーもあるロペスは浦和DF陣が阻止するには手強い相手だった。
キム・シンウクの制空権も、ロペスのスピードに劣らず輝いた。
キム・シンウクは前半、その強力なフィジカルで浦和の守備を揺さぶった。全北はロペスの俊足を活用しながらも、後方からキム・シンウクをターゲットにしたパスを繰り出す“変則作戦”を駆使した。