メジャー大会という象徴性もそうだが、大会優勝者がキャディーや家族とともに池に飛び込む伝統のセレモニーは、誰もが夢見ることだろう。18番ホールのグリーン脇に池があり、1988年にエイミー・オルコット(殿堂入り選手)が優勝後に池に飛び込んだことで、その優勝セレモニーが始まった。
賞金ランキングで1位を走っていたネリー・コルダがキア・クラシックをスキップして、ANAインスピレーションの準備に専念する理由も同じだ。
3月の「HSBC女子チャンピオンズ」に続き、フィリピンツアーでも優勝した世界ランキング1位のパク・ソンヒョンは、ANAインスピレーションを今シーズンの最大の目標に定めている。
2016年の初出場から毎年、大会2日目までは好調ながら、3日目から不振となって優勝を逃しているからだ。特に2018年は2日目まで36ホール最少ストロークを更新したが、3日目でスコアを落として9位タイに終わっている。
ANAインスピレーションが行われるミッションヒルズCC(パー72)は全長6732ヤードと、長打力のあるパク・ソンヒョンにぴったりのコースだけに、今年にかける思いは強い
また他の選手よりもシーズンを遅くスタートさせ、コンディションが上昇しているパク・インビにも期待がかかる。2013年優勝者である彼女は、6年ぶりの優勝を虎視眈々と狙う。
ANAインスピレーション(2002~2014年の大会名はクラフト・ナビスコ選手権)で韓国女子勢は2004年のパク・ジウン(グレース朴)をはじめ、2012年ユ・スンヨン、2013年パク・インビ、2017年ユ・ソヨンなど4人が優勝したことがある。