フース・ヒディンク監督が中国サッカーに対して冷静な評価を下した。
オランダメディアの『フットボール・プリムール』は3月28日(現地時間)、U-23中国代表の指揮を取っているヒディンク監督とのインタビューを公開した。
ヒディンク監督は3月26日に終わったAFC U-23選手権予選のグループJで2勝1分を記録し、本大会進出を決めた。来年1月に開かれる本大会で上位3位以内に入れば2020年東京五輪に出場できるようになる。
東京五輪出場に向けた最初の難関を乗り切ったが、ヒディンク監督は冷静だった。
(関連記事:今だからこそ知りたい!! 韓国人Jリーガー、あの人たちは“いま”)
ヒディンク監督は「究極の目標は五輪出場だ。しかし、容易ではない目標だ。中国サッカーは一度もオリンピック予選を通過したことがない」と説明した。
実際、中国サッカーはオリンピックに23歳以下の年齢制限が生じた1992年から自力で予選を通過して、本大会の舞台を踏んだことがない。2008年北京五輪は開催国資格で出場したが、それがすべてだ。
ヒディンク監督はまた、「中国サッカーの発展のためには時間が必要だ」とした。
「創始期には中国のクラブが大企業をバックに巨額を投じて世界的な選手を迎え入れた。しかし、これも結局、限界にぶつかった。14億人の人口を抱える中国で問題なのは、選手たちではない。技術的な支援だ。これが伴わなければ選手を発掘して育成できない」と問題点を指摘した。
最後に中国政府の方向性を指摘し、「中国はできるだけ早く世界最強国になりたがっている。そのためには多くのことが必要となる。急ぎすぎると発展は不可能だ」と語った。
前へ
次へ