18歳のイ・ガンインは、サッカー韓国代表のポジション争いに新しい風を吹き込むことができるだろうか。
イ・ガンインは3月19日、坡州サッカー国家代表トレーニングセンター(NFC)に入り、韓国代表に初めて合流した。インタビューの場で、自分のポジションについて攻撃的MFと話した。ベント監督は3月11日、イ・ガンインを抜擢した後、彼がバレンシアの1軍ではサイドで、2軍では中央でプレーしたという点を指摘した。韓国代表に初めて招集されただけに、最適なポジションからテストしてみるという意味だ。
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ところがイ・ガンインは、「チームと選手たちに貢献できるプレーをしたい」と話しながらも、ポジションについては「僕は子供の頃から攻撃的MFだったので、それが最もプレーしやすい」と述べた。もちろん、「どこでプレーすることになっても頑張って、チームに貢献するようにしたい」とベント監督の選択を尊重する姿勢は忘れなかった。
いずれにしてもイ・ガンインが「子供の頃から攻撃的MF」としたため、3月22日のボリビア戦、同26日のコロンビア戦で、そのポジションを担う可能性が高まった。
ベント監督は、基本的に4-2-3-1のフォーメーションを使う。イ・ガンインは2列目の3人のMFを勝ち取らなければならないわけだが、ちょうどベント監督が好んで起用した攻撃的MFナム・テヒが負傷し、昨年11月のオーストラリア遠征後は代表から除外された状況だ。
ベント監督は1月のアジアカップでク・ジャチョル(第1~2戦)、ソン・フンミン(第3戦、16強戦)、ファン・インボム(8強戦)を交互に起用した。ク・ジャチョルはアジアカップ後に代表から引退し、世界的なストライカーとして進化しているソン・フンミンを攻撃的MFとするのはもったいない。ファン・インボムは潜在力こそ高いが、まだ確固たるレギュラーとはいえないだろう。
ベント監督はチームの決定力を上げるために、今回のAマッチ2連戦ではフォーメーションを少し変える意思もあると伝えた。4-4-2や4-3-3への変更が考えられる。といってもベント監督のサッカースタイルを踏まえると、試合のバランスを取りながら鋭いパスを送る攻撃的MFの役割は、常に必要だ。
イ・ガンインは新たなポジション争いに加わった。それでもファン・インボムが第一候補とされるなか、最近イタリアのエラス・ヴェローナFCで活躍するイ・スンウも、有力な候補といえる。代表の先輩であるイ・ジェソンやクォン・チャンフンもマルチプレイヤーの資質を持っており、攻撃的MFと見ることができる。
多才多能なMFが増えただけに、ベント監督の選択が気になる。イ・ガンインがコーチングスタッフの目をいかにつかむかによって、ポジション争いの構図が再編されると考えられる。
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