“欧州組ドリームチーム”が出発する。
いつかは成されると考えられていた“欧州組ドリームチーム”が、韓国サッカー復活の時期に合わせて、予想より早く結成した。イングランド・プレミアリーグでトップクラスの実力を見せるソン・フンミンから、ラ・リーガの新星イ・ガンインまで、所属チームの知名度を見ればどのチームにも負けない豪華軍団が誕生した。
韓国代表パウロ・ベント監督は3月11日、坡州(パジュ)サッカー国家代表トレーニングセンター(NFC)で記者会見を開き、3月22日のボリビア戦と3月26日のコロンビア戦に臨む27人の招集メンバーを発表した。
予想されていた23~25人よりも多くの選手を招集するなかで、抜擢されるかどうかが注目されたイ・ガンインは、18歳20日になるその日、韓国代表入りのニュースに接することとなった。彼のA代表選出は、韓国サッカー最年少記録で歴代7番目となる。
3月22日のボリビア戦に出場した場合、キム・パングン(17歳241日)、キム・ボンス(18歳7日)に続く歴代三番目のAマッチ最年少出場だ。イ・ガンインはソン・フンミン(18歳175日)よりも5カ月ほど早い、Aマッチデビューが可能となった。
イ・ガンインは、韓国サッカー協会が彼の所属するバレンシアにAマッチ選出協力文書を送ったことが明らかになり、招集が有力な状況だった。ベント監督の今回の発表で、代表入りが決定した。
ベント監督は去る2月、直接バレンシアの試合を訪れ、イ・ガンインを観察しようとした。イ・ガンインがその試合の出場リストから除外され、結果的に肩すかしとなったものの、彼に会って面談した後に帰国した。ベント監督は3月11日の記者会見で、「イ・ガンインはサイドと中央でプレーすることができる。シャドーストライカーも可能だ。どのポジションで最も活躍できるか検討する」と明かした。
イ・ガンインが“欧州組ドリームチーム”のすべてではない。
ベント監督は、スペインのジローナでプレーするペク・スンホを初招集した。FCバルセロナユース出身のペク・スンホは2軍でプレーし、去る1月にラ・リーガデビューを達成しながら、韓国サッカーの有力な若手選手であることを証明した。
昨年5月の所属チームのシーズン最終戦でアキレス腱を負傷し、ロシアW杯出場を挫折したクォン・チャンフンも招集された。昨年3月のポーランド戦以来、1年ぶりに韓国代表のユニホームを着ることとなった。クォン・チャンフンは手術とリハビリを経て、現在所属チームであるフランス1部リーグ・ディジョンのレギュラーの座を取り戻した。
それに加えて既存の韓国代表であるソン・フンミンとイ・スンウが招集されたことで、韓国サッカーは夢に描いた“欧州組ドリームチーム”を結成することとなった。
韓国代表として“先輩”にあたるソン・フンミンとクォン・チャンフンは、すでにヨーロッパのビッグリーグで実力を認められた韓国サッカーのエース級の選手だ。クォン・チャンフンは負傷によってロシアW杯でソン・フンミンとコンビを組むことはできなかったが、カタールW杯に向けて再スタートを切ることになる。
そこに10代前半からヨーロッパでプレーしてきたペク・スンホとイ・スンウ、イ・ガンインが加わるだけに、ボリビア戦とコロンビア戦に対する韓国サッカーファンの関心は非常に高くなりそうだ。去る1月のアジアカップで8強進出に失敗し、失望されたベント・コリアは、熱い応援のなかでカタールW杯を目指していく。
韓国代表の世代交代にも拍車をかけることになった。