進むほどに難しくなる。
チャ・ヘウォン監督率いる女子バレーボール韓国代表は10月2日、2018女子バレーボール世界選手権の1次リーグC組第3戦でアメリカと対戦する。
2次リーグ進出を左右する重要な試合だ。
韓国はタイとアゼルバイジャンに連敗を喫し、窮地に追い込まれている。勝利しておきたかったチームとの試合で致命的な敗北を喫した。
タイとアゼルバイジャンのFIVBランキングはそれぞれ16位、24位。10位の韓国より下だ。必ず勝たなければならないチームに敗れたため、2次リーグへのチケットを手に入れることが難しくなった。
世界選手権では、各組の上位4チームだけが2次リーグに進出できる。すでに2敗している韓国は、残りの3試合で2勝以上すれば、4位以内に入ることができる。
世界選手権だけが問題ではない
問題は、第3~4戦の相手だ。
アメリカとロシアは、韓国の手に負える相手ではない。アメリカはFIVBランキング2位、ロシアは5位で韓国より一枚上手だ。今大会でも両チームは2連勝を記録している。
アメリカはアゼルバイジャンとトリニダード・トバゴに、いずれもセットカウント3-0で勝利。ロシアも、トリニダード・トバゴにストレート勝ちを収め、タイにセットカウント3-2で勝利した。
高さとパワー、基本的な技術を持つチームに勝つのは現実的に難しい。
韓国は世界的なアタッカーであるキム・ヨンギョンが2試合合わせて42得点を記録し、自身の役割を果たしたが、他の選手たちの支援が足りなかった。
アゼルバイジャン戦ではセンターのヤン・ヒョジンが怪我で欠場したなか、現役高校生のパク・ウンジン代わりに出場したが、ブロックを一つも記録できなかった。中央での戦いで押され、なかなか立て直せなかった。
低迷が長引かないか心配だ。
女子韓国代表は、ジャカルタ・アジア大会で目標にしていた金メダル獲得に失敗した。続く世界選手権でも、巻き返しの機会をつかめていない。
今回の世界選手権だけが問題ではない。世界選手権は、東京五輪の出場権獲得とも関係している。世界選手権で最大限多くのポイントを獲得してこそ、世界ランキングが上がり、五輪予選で楽な組に編成される。
しかし、今の状況が続くと、韓国は茨の道を歩まなければならなくなる。アメリカ、ロシアと続く2連戦で、劇的な巻き返しが必要だ。
(構成=李 仁守)