イ・ガンイン(18・バレンシア)にとっては、試練の時期だ。
イ・ガンインは3月8日(日本時間)、スペインで行われたFCクラスノダール(ロシア)との2018-2019欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ16強第1戦に欠場した。出場リストから外され、完全に機会を与えられなかった。
バレンシアは2-1で勝利を収め、8強進出に向けて前進した。
早くも4試合連続となる出場リストからの除外だ。イ・ガンインは1月末までは先発と交代で着実に試合に出場した。1月はラ・リーガとスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)などで6試合に出場している。
さらに1月末には、1軍登録まで行った。バレンシアで確固たるポジションを確保するかに思えた。
しかし、状況は急変した。
2月から最近までイ・ガンインの出場時間は、わずか14分だ。2月21日に行われたセルティックとのUEFAヨーロッパリーグの試合で、途中出場したのがすべてだ。以降、リーグ戦で出場リストに名前が載ることはなかった。ベティスとのスペイン国王杯準決勝第2戦、そして今回のクラスノダール戦でも除外された。
マルセリーノ・ガルシア・トラル監督は先月、「17歳の選手が着実に試合に出ることはできない」と話していたが、結局のところ彼の言葉が現実になった。
この間、バレンシアは良い成績を残している。最近の公式戦4試合は3勝1分と負けなし。リーグ7位に浮上し、スペイン国王杯でも決勝に進出した。ヨーロッパリーグ8強進出も可能な状況だ。
2月に18歳になったイ・ガンインにとって最も重要なことは、着実に試合に出場することだ。今の状態が続けば、実戦感覚が鈍るしかない。
イ・ガンインはすでに、1軍でトレーニングするだけでは満足できない選手だ。だからといって、1軍に登録された選手が2軍に下がることもできない。年齢だけを見れば2軍にいても無理はないが、イ・ガンインはすでに1軍を経験した選手だ。スペイン現地で彼のレンタルや移籍に関する報道が相次いで出てくるのも、そのためだ。
所属するバレンシアの成績とは別に、イ・ガンイン自身にとって今現在は、試練の時期だ。
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