3月3日、安山(アンサン)で行われた安山グリナスFC対大田(テジョン)シチズンのKリーグ2開幕戦を生中継した解説者が、人種差別的な発言をして議論を呼んでいる。
この解説者は安山のブラジル人FWビンチシンコが明るく笑う姿が画面に映ると、「歯だけ白く見える」と口にした。
この発言はテレビやインターネットを通じて瞬く間に拡散。その言葉は人種差別の色合いが強い表現だったためだ。
ややもすれば、黒人のビンチシンコの肌色を侮辱する印象を与えかねない。このため、多くのサッカーファンがこの発言に対して激しく抗議している。 試合中はもちろんのこと、試合が終わった後もその抗議は終わっていない。
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この解説者は今シーズン、韓国プロサッカー連盟が独自制作するKリーグ2の試合を担当する予定だ。
連盟は試合後、この解説者に状況を説明し、人種差別的な発言に対して遺憾の意を表したという。
連盟関係者は「論争について知っている。解説者にも十分に説明した。彼も自分の発言について後悔している。人種差別の意図があったわけではないが、本人のミスを認めて深く反省するという意思を表明した。再発防止も約束した。二度とこうしたことが起こらないようにする」と語っている。
サッカー界では、人種差別行為は日増しに厳しく処罰される行為と認識されている。
国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)などの主要団体は「人種差別禁止(Say No to Racism)」キャンペーンを持続的に実施している。
これに違反した時の懲戒水準も強い。