女子ゴルフ世界ランキング4位のユ・ソヨン(柳簫然)が日本女子オープンを制し、4カ国のナショナルタイトルを制覇した初の主人公となった。
ユ・ソヨンは9月30日、千葉県野田市の千葉CC野田(パー72)で行われた「日本女子オープンゴルフ選手権」最終ラウンドをボギーなし、5バーディーの67で回り、通算15アンダーの273で初優勝した。
2011年「全米女子オープン」と2017年「ANAインスピレーション」のメジャー2勝を含む米女子ツアー6勝のユ・ソヨンが、日本の舞台で頂上に立ったのは今回が初めて。6月の「マイヤーLPGAクラシック」に続いて、今シーズン2度目の優勝となった。米女子ツアーが短い休息に入ったタイミングで、優勝賞金2800万円を手にしたことになる。
ユ・ソヨンは今回の優勝で4カ国のナショナルタイトルを制した主人公にもなった。彼女は2009年の「中国女子オープン」、2011年の「全米女子オープン」、2014年の「カナディアン女子オープン」に続いて、今回の優勝で日本女子オープンも制覇した。
菊地絵理香と首位タイで最終ラウンドを迎えたユ・ソヨンは、ライバルたちを横目に独走し、軽やかに頂点に上った。前半6、7番の連続バーディーに続き、9番もバーディーとしてスコアを3つ伸ばすと、後半に入っても12番と17番でバーディーを追加。ディフェンシングチャンピオンの畑岡奈紗が4バーディーで猛追するも、ユ・ソヨンは3打差で危なげなく優勝した。
試合後ユ・ソヨンは、「順位を意識することなく、自分のプレーに集中した。15番ホールで3打差だったが、16、17番が難しかったので安心はできなかった。それでも17番のバーディーで優勝できると思った」と話した。また「今後の最大の目標は、2020年東京五輪に出場すること。選手層の厚い韓国を代表することは栄光だ。日本のファンの前で良いプレーをしたい」と抱負を語った。
今大会で日本女子ツアーのキャリアグランドスラムを狙っていた申ジエは、通算イーブンパー、23位タイだった。
(構成=呉 承鎬)