2010年以降、2017シーズンだけ唯一20勝投手がおらず、2012年は最多となる4人もいた。
だがエース級ではない投手の20勝は、非常に難しい。試合中盤にピンチを迎えると、すぐにブルペンが稼動するからだ。エースであればピンチでも押し通すこともあるが、そうでなければ降板を免れない。
リュ・ヒョンジンは2019シーズン、180イニングを投げればFA市場で有利な複数年契約は可能だろう。180イニングとは、30試合に登板して、平均6イニングを消化するという意味だ。最近では、それすらも簡単ではない。
プレーオフを狙うチームは、ブルペンの層が厚い。先発投手を投げさせ続ける理由がなく、先発完投は今では絶滅危惧種のようなものだ。昨シーズン完投した先発投手は34人いるが、ホセ・オランド・ベリオスやマイケル・ゲイリー・フォルテネービッチら8人の完投2が最多だ。前出のスネルは完投していないし、リュ・ヒョンジンは2013年のデビューから完投は2試合がすべてだ。
いずれにしても“20勝”はあくまで目標としたとしても、リュ・ヒョンジンは怪我なく多くのイニングを消化すべきだろう。