「日本には韓国やアメリカでプレーしていた頃から度々来ていましたが、その度に驚かされたのは、人々の謙虚さであり、他者を尊重する文化でした。人との間に確かな信頼が行き来しているこの国で、人としての何かを積み重ねてみたかった」という。
その日本で目指すのは、もちろん賞金女王。はたして史上初の韓・米・日3大ツアー賞金女王は誕生するだろうか。注目していきたい。
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◇韓国ゴルフ記者が明かす取材裏話
韓国で申ジエは別名“寄付天使”とも呼ばれている。プロ初優勝したときから、賞金の一部を地域の子供たちに奨学金として授けて以来、母校や恵まれない家庭で育つ児童、身寄りのない老人や障がい者施設などに、毎年数千万ウォン単位で寄付している。
2011年3月の東日本大震災のときには、「サイバーエージェントレディース」優勝で手にした賞金全額を日本赤十字社に寄付した。
また、最近はスポンサー契約を交わすスリーボンド社とともに、自らの名を冠したジュニア大会も開催。第3回大会はジュニアたちによる日韓交流戦となった。後進の育成や日韓交流にも積極的な“チジョン(至尊)”なのだ。
◇プロフィール
■申ジエ
■1988年4月28日生まれ
■韓国・全羅道出身
■155cm
■63kg
■A型
■スリーボンド所属