日本で注目を集める韓国女子ゴルファーたち。
毎年のようにスター選手たちが日本ツアーに参戦しており、ゴルフファンから人気を集めている。
そんな強くて美しい韓国女子ゴルファーたちをシリーズで紹介する。
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第4回で紹介するのは、イ・ボミ。
日本ツアーで2015年から2年連続賞金女王に輝いたイ・ボミは、“スマイル・キャンディ”の愛称で親しまれている。感受性豊かで涙いっぱいに喜びを表現する姿に魅了されるファンも多い。
両親の勧めでゴルフを始めたのは12歳の頃。当時の韓国では、米国女子ツアーで活躍する朴セリに触発されてゴルフを始める子どもがたくさんいた。イ・ボミも “朴セリキッズ”のひとりだったわけだ。
ただ、「コンビニがひとつもなかった」という自然豊かな田舎町で育った彼女には苦労も多かった。山向こうの練習場まで毎日往復2時間もかけて車で通い、コースに出るのもままならなかった。
それでも彼女は軍用ダッフルバッグをひたすら叩くなど地道な練習を続け、高校3年生だった2006年に韓国の代表常備軍(代表候補)入りを果たす。
翌年にはプロ転向し、3年目で初優勝。そして4年目の2010年には韓国ツアーで最多勝、賞金女王、最小ストローク賞、MVPの4冠を達成している。彼女はこの年から2年連続で、韓国ツアーの顔とも言える「KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)広報大使」にも選ばれている。
2011年に日本上陸を果してからもその勢いは衰えなかった。