学生時代のいじめ問題で主力を失った興国生命、選手管理の失敗による対価が想像以上に大きいワケ

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韓国Vリーグ女子部の興国(フングク)生命ピンクスパイダーズが、終わりの見えない不振に苦しんでいる。

興国生命は2月16日、仁川桂陽(インチョン・ケヤン)体育館で行われたVリーグ女子部第5ラウンド最終戦で、IBK企業銀行にセットカウント0-3(21-25、10-25、10-25)の完敗を喫した。第2~3セットに至ってはわずか10得点に終わる不調ぶりだった。

順位表では、2位GSカルテックスと勝ち点5差で首位を堅持しているが、直近3試合連続でストレート負けを許しているだけに、残り5試合で逆転される可能性は高い。

興国生命スパイダーズの選手たち

イ・ジェヨン(24)、イ・ダヨン(24)の双子姉妹の空白はあまりに大きい。同日、興国生命でキム・ヨンギョン(32)以外に二桁得点を記録した選手はいなかった。新外国人選手ブルーナ・モライス(21)は7.96%という悲惨な攻撃成功率で、わずか1得点にとどまった。キム・ミヨン(27)も攻撃成功率22.86%の8得点に終わっている。

また、セッターのキム・ダソル(23)も、これまで主力だったイ・ダヨンの穴を埋めるには力不足だった。チームにキム・ヨンギョンというワールドクラスのアタッカーがいながら、彼女を十分活かすようなトスができていなかった。キム・セヨン(39)やキム・ジュア(20)らセンターの速攻も姿を消した。

選手のSNS濫用を防げず

管理失敗の対価は大きい。見方によっては、興国生命は今回の事件の被害者である。双子姉妹がプロ入り前に犯したいじめによって戦力の漏れが発生したからだ。

【関連】いじめ加害発覚の女子バレー韓国代表“美人双子”が無期限出場停止

イ・ジェヨン(左)とイ・ダヨン

興国生命は1年で10億ウォン(日本円=約1億円)を投資し、双子姉妹を獲得した。Vリーグを制覇するために積極的な投資を行った結果が、むしろ悪手となった。チームは崩れ、優勝の可能性は日を追うごとに低くなっている。

ただ、だからといって興国生命が何の過ちを犯していないと見ることはできない。

そもそも、今回のいじめ発覚はイ・ダヨンのSNS濫用から触発されたものだ。イ・ダヨンは自身のSNSを通じ、チームの先輩であり韓国バレーボール界のアイコンであるキム・ヨンギョンを狙撃するたかのような投稿をした。その結果、いじめ被害者を刺激することとなった。自縄自縛というわけだ。

興国生命は選手を管理できなかった。内部での雑音がそのまま外部に露出される姿をただ見守っていただけだった。イ・ダヨンが元々コントロールの難しいキャラクターだったと抗弁することもできるが、それもただの言い訳として残るだけだ。

選手管理を怠った対価は想像以上だ。チームのイメージが大きく崩れた興国生命は、結果すらも逃してしまう危機に立たされている。

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