いじめ加害発覚によって無期限出場停止処分を受けたイ・ジェヨン(24)とイ・ダヨン(24)が抜けた穴はやはり大きかった。興国(フングク)生命ピンクスパイダーズが4連敗の沼に落ちた。
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興国生命は2月16日、仁川桂陽(インチョン・ケヤン)で行われたVリーグ女子部の試合で、IBK企業銀行アルトスにセットカウント0-3(21-15、25-10、25-10)の完敗を喫した。
無気力なパフォーマンスでリーグ4連敗となった興国生命は、勝ち点50で依然として首位ではあるが、2位GSカルテックス(勝ち点45)の猛追に脅かされている。残り6試合での首位陥落もあり得る勝ち点差だ。
試合に先立ち、興国生命は学生時代にいじめ加害者であることが発覚したイ・ジェヨンとイ・ダヨンの双子姉妹に無期限出場停止処分を下した。今後の成績下落を甘んじて受け入れた決定だったが、やはり戦力の低下は大きかった。
この日、興国生命は終始IBK企業銀行に試合の主導権を握られた。
第1セットは序盤から0-4とリードされる不安定なスタートを切ると、中盤以降は一時7点差など大きく差を付けられた。終盤に4点差まで追いすがるも、結局は力不足でセットを奪われた。
第2セットでは両チームのパフォーマンスの差が如実に表れた。IBK企業銀行が23得点を挙げる間、興国生命はわずか9得点にとどまる一方的な展開で、なすすべなくセットカウント2-0のリードを許した。
第3セットも変わらず、序盤から主導権を奪われる厳しい試合展開となり、結局10-25の大敗。興国生命は3セット合わせて41得点に終わるなど不振を極めた。
興国生命は、女子バレー韓国代表キャプテンのキム・ヨンギョン(32)が12得点とチーム唯一の二桁得点を挙げる奮闘を見せたが、キム・ミヨン(27)が8得点、ブルーナ・モライス(21)が1得点とほかのアタッカーが振るわず。特に、今冬からチームに加入したブルーナは、Vリーグのテンポと流れに追いつけていない様子だった。
また、イ・ダヨンの代わりにセッターを務めたキム・ダソル(23)はアタッカーに合わせるトスが足りず、センターを活かした速攻もほとんどなかった。キム・ヨンギョンは終始チームメイトを励ましつつ孤軍奮闘したが、彼女1人で試合展開を覆すには無理があった。
試合後、興国生命率いるパク・ミヒ監督は「何事もなかったかのような雰囲気ではない」とし、「これまですべての選手が一生懸命やってきた。本来の目標通りにやり遂げる」と述べた。ただ、雰囲気が著しく落ちてしまった時点で、パフォーマンスの差を埋めるには無理があった。
反面、IBK企業銀行はアンナ・ラザレワ(24)が29得点、キム・ジュヒャン(21)が13得点、ピョ・スンジュ(28)が11得点を挙げる活躍で、難なく勝ち点3を獲得。3位争いに火をつけた。今回の勝利で勝ち点を35とした4位のIBK企業銀行は、3位の韓国道路公社ハイパス(勝ち点36)との差を「1」に縮めた。
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