いじめ問題で揺れる韓国バレーボール界、各チームの対応も様々…明確な処分基準が必要なワケ

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同じようで違う出場停止処分だ。前例のない事例なだけに、懲戒の基準が明確にしなければならない。

現在、韓国バレーボール界は学生時代のいじめ問題で騒がしい。イ・ジェヨンとイ・ダヨン(いずれも24、興国生命ピンクスパイダーズ)の双子姉妹に続き、ソン・ミョングン(27、OK金融グループ)とシム・ギョンソプ(29、OK金融グループ)が、学生時代にいじめの加害者となったことが発覚した。

4人の選手はいずれも、自身のSNSやチームを通じて謝罪文を発表している。

【写真】イ・ジェヨン&イ・ダヨンが雑誌で見せた圧巻ビジュアル

イ・ジェヨン(左)とイ・ダヨン

OK金融グループと興国生命はそれぞれ選手に科す処分を発表した。ただ、その内容は微妙に異なる。

OK金融グループは2月14日に行った会議の結果、ソン・ミョングンとシム・ギョンソプをシーズン残りの試合に出場させないことに決めた。両選手が出場しない期間は具体的に示さなかった。

一方、興国生命は15日、双子姉妹の無期限出場停止処分を発表。「骨身を削る反省はもちろん、被害者の方々に直接会って許しを請うなど、被害者の方々の傷が少しでも癒えるようにあらゆる努力を尽くさなければならない」と伝えた。

“バレーボール界永久追放”を望む声も

韓国バレーボール界において、学生時代のいじめが取りざたされるのは初めてだ。そのため、過去に処分が下された事例も皆無に等しく、処罰の基準も明文化されていない。八百長や違法スポーツ賭博への関与、薬物と関連した処分や懲戒金について明示されているとは対照的だ。

これが、興国生命とOK金融グループが最後まで処分のレベルに頭を悩ませた理由である。

また、学生時代のいじめはプロ入団前のことでもあるので、連盟レベルで懲戒する実効性には疑問もあった。そのため、韓国バレーボール連盟(KOVO)はバレーボール界における学生時代のいじめ根絶及び予防策のほか、ルール改正の議論のための非常対策会議を本日(2月16日)午後3時から行う。

現在、韓国国内においていじめ加害者に対する世論の目は厳しい。青瓦台の国民請願には、4選手のバレーボール界永久追放を求める声が多く寄せられている。同請願は掲載からわずか3日で10万人以上が同意した。バレーボール界はより明確な規定、明確な基準を立てなければならない。

オンラインコミュニティ上では最近、上記4人以外の加害者を名指しした暴露文も掲載された。人的事項は明らかにされていないが、学生時代のいじめの事例が新たに追加される可能性がある。

今後も同様の暴露が続く可能性を考慮すれば、すぐにでも明確な懲戒基準を示すべきだろう。

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