韓国代表FWイ・ガンイン(19、バレンシア)が試練の季節を過ごしている。
2月15日(日本時間)にアルフレッド・ディ・ステファノで行われたラ・リーガ第23節レアル・マドリード対バレンシア戦で、イ・ガンインは先発を外れた。
4試合連続ベンチスタートのイ・ガンインは、2点ビハインドで迎えた後半19分にダニエル・ヴァス(31)との交代で途中出場。しかし、これといった結果を残せず、試合も2-0でレアルに敗れた。
当初、イ・ガンインは今冬の移籍市場で新天地を探すつもりだった。シーズン序盤に活躍を披露するも、バレンシア率いるハビ・グラシア監督はラインナップに変化を与えず、イ・ガンインに十分な出場時間を保障しなかった。
こうした状況では退団を模索するしかないが、クラブ側はむしろ契約延長を提案。結局、イ・ガンインはクラブの説得の末に残留を決めた。夏になれば移籍が実現する可能性が高いとはいえ、しばらくはバレンシアで厳しい時間を過ごさなければならない。
イ・ガンインが最後に先発出場したのは去る1月22日のラ・リーガ第19節オサスナ戦。以降行われた4試合中(国王杯含む)、2試合で途中出場したが、残り2試合は招集外と出場なしに終わっていた。
今や事実上のベンチ要員に押し出された状態だ。グラシア監督の構想から遠ざかっているだけに、シーズン残り期間で満足できる出場時間は確保できない可能性が高い。
来る19日に20歳の誕生日を迎えるイ・ガンインにとって、今は重要な時期だ。リーグのレベルやチームの知名度など関係なく、できるだけ多くの時間プレーしてこそ成長できる。しかし、グラシア監督のバレンシアではポジティブな未来は見つけにくい。
現在、5勝9分9敗で勝ち点24のバレンシアは20チーム中13位にとどまっている。降格圏内の18位バジャドリー(勝ち点21)との差もほとんどないと言って良いだろう。
チームの不振が続くなか、今後イ・ガンインに十分なプレータイムは与えられるのだろうか。
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