2月12日、沖縄県恩納村の名誉広報大使として沖縄を訪れたソン・ドンヨル前韓国代表監督が、中日ドラゴンズとKIAタイガースの練習試合が行われる北谷公園球場を訪れて歓迎を受けた。
ソン・ドンヨル前監督にとってKIAタイガースは司令塔を務めたチームであり、中日ドラゴンズは「守護神」として現役生活の最後を過ごしたチームだ。キム・ギテ監督などKIA関係者と会った後、中日の関係者とも握手をして会話を交わした。
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当初ソン・ドンヨル前監督はこの日の午前、沖縄でスプリングキャンプを行う斗山ベアーズを見る予定だったが、中日の与田剛監督がソン前監督にワンポイントレッスンを要請。ソン前監督が斗山ベアーズの訪問を2月13日に調整したことで実現した。
ソン前監督は中日ドラゴンズとKIAタイガースのブルペンを訪れて、投手たちの投球も直接確認した。また投手の球威を一つひとつ慎重に観察して、アドバイスも行った。
以下、ソン・ドンヨル前監督との一問一答。
―沖縄を訪問したが。
私は恩納村地域の名誉広報大使を務めている。現在、韓国の5つの球団が沖縄でスプリングキャンプをしていたため、恩納村が招待してくれた。せっかくなので球団を見て回り、投手たちも観察しているのだが、とてもうれしい。特に今日は中日ドラゴンズとKIAタイガースが試合をするというので来たが、先に赤間に行ってサムスン・ライオンズをまず見た。昨日は斗山ベアーズと会った。
―投手たちの投球も直接確認した。
そうだ。中日の選手たちがブルペンで投げるところを見て、KIAの選手たちも見た。(KIAの)新人キム・ギフンが印象的だったよ。高校出身だが、投げているところを見て驚いた。かなり期待できる。負傷なく上手く投げれば、1軍でプレーできるのではないかと思う。
―18年前のサムスンのハワイキャンプで新人ペ・ヨンスの投球を絶賛していたが、ペ・ヨンスがその後に全盛期を迎えた。
私がKBO広報委員で巡回していたときだったが、サムスンには(現在は引退した)イ・ジョンホを見てくれと言われた。しかしペ・ヨンスが投げているところを見て、可能性を感じたんだ。もう少しすればもっと良くなると賞賛したのだが、本当にその翌年から2桁の勝利を上げた。
―3年前は斗山の2軍キャンプで、ハム・ドクチュなどを指導した。
キム・テリョン団長から要請を受けて、当時2軍のキャンプに(インストラクター資格で)行った。ハム・ドクチュのコンディションが悪かった時期だが、2週間ほどともに過ごした。見事に復活して韓国代表に選ばれたので、気持ちが良かったよ。
―キャンプでは投手のどのような部分を見るのか。
球威よりもバランスを見なければならない。どんなバランスでボールを投げているのか。だから投手の下半身の動きを注視する。今日のキム・ギフンを見ると、重心移動がうまくいっていたよ。
―中日ファンの反応もすごい。
私もうれしい。中日時代チームメイトとして過ごした選手たちが今、球団フロントにたくさんいる。だからとてもうれしいし、私が名誉選手として登録されているせいか、歓迎してくれる。練習試合も最後まで見ようと思う。
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