予想はできたとはいえ、あまりに無気力だった。
女子バレー韓国代表イ・ジェヨン(24)とイ・ダヨン(24)の過去の校内暴力問題で揺れる興国(フングク)生命ピンクスパイダーズが、試合時間わずか1時間16分で0-3のストレート負けを喫し、3連敗に陥った。
興国生命は2月11日に行われたVリーグ女子部の試合で、韓国道路公社ハイパス相手にセットカウント0-3(16-25、12-25、14-25)で敗れた。
今シーズン6敗目を喫した興国生命は勝ち点を50とし、2位GSカルテックス(勝ち点42)との差を広げることに失敗した。一方、勝利した韓国道路公社は勝ち点を36とした。
興国生命は試合前から慌ただしかった。チーム内の不仲説が具体化し、さらにはイ・ジェヨンとイ・ダヨンの過去の校内暴力が告発されるなど、まともにチームを運営できない事態に追い込まれたのだ。
興国生命は主力であるイ・ジェヨンとイ・ダヨンが不在のまま、試合に臨まなければならなかった。だが、この日は韓国代表キャプテンのキム・ヨンギョン(32)が攻撃成功率37.5%の6得点、新加入のブラジル人ブルーナ・モライス(21)が7得点と、他の主力も低調なパフォーマンスに終始。興国生命は同日、二桁得点を挙げた選手が1人もいなかった。
興国生命率いるパク・ミヒ監督はこの日、主力セッターのイ・ダヨンに代わり、第1セットでキム・ダソル(23)、第2セットでは新人のパク・ヘジン(18)を投入するなど工夫を凝らしたが、韓国道路公社を上回るには力不足だった。第3セットにはキム・ヨンギョンをベンチに下げ、イ・ハンビ(24)やパク・ヒョンジュ(24)など若手を中心にメンバーを組んだが、最後まで逆転はならなかった。
その反面、韓国道路公社は主砲であるケルシー・ペイン(25)とペ・ユナ(31)が勢いを見せた。この日、ケルシーは17得点にブロッキング4回、ペ・ユナが15得点にブロッキング6回を記録。ペ・ユナは国内11番目の通算3000得点(計3004得点)を達成した。ほかにも、チョン・デヨン(39)が通算1000回目のブロックに成功した。
首位維持へ負けられない興国生命は次戦、来る2月16日にIBK企業銀行アルトスと対戦する。
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