韓国は、大型有望株として評価されるバレンシアのイ・ガンインとジローナのペク・スンホが今季、スペインリーグ進出に成功した。
韓国のスペイン挑戦の歴史は険しい。過去にはイ・チョンス(レアル・ソシエダ)、イ・ホジン(ラシン・サンダール)、パク・チュヨン(セルタ・デ・ビーゴ)、キム・ヨンギュ(アルメリア)がスペインに挑戦しているが、いずれもこれといった足跡を残せなかった。
しかし、今回は雰囲気が違う。
特にイ・ガンインは、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督が大事に成長に気を使って育てている選手だ。8000万ユーロ(約100億円)とされるバイアウト価格が、その期待値を裏付ける。
ペク・スンホは、ヨハネ・モイカが負傷し、彼に代わる非欧州選手としてジモーラのトップチーム・リストに含まれたが、与えられた機会を生かして出場時間を着実に増やしている。
中国初のスペイン挑戦は、中国資本を後ろ盾にして実現した。
2015年、チャン・チェンドンが中国企業の後援を受けていたラージョ・バジェカーノに移籍して初の事例となったが、リーグ戦1試合出場という記録だけを残してスペインから去り、「ユニフォームを売る選手」という嘲弄が相次いだ。
先月、エスパニョールに入団したウー・レイへの視線もそれほど変わらなかった。移籍の背景にはやはり、中国資本が介入していたためだ。
しかし、ウー・レイは早々とデビューしたことに続き、2月10日には2度目の試合出場し、PKを誘導する活躍を見せるなど、世論を変えつつある。優秀な外国人アタッカーが集まった中国スーパーリーグで、昨年得点王に輝いた選手だけに、その実力は申し分ないだろう。
2月18日のバレンシア対エスパニョール戦を皮切りに続く、日中韓3カ国選手間の対決が期待を集めている。