Fリーグ、すみだ・須賀監督「いい思い出しかない」ホームアリーナ“ラスト”を勝利で飾る

2021年02月07日 スポーツ一般 #玉昌浩
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2月7日、墨田区総合体育館にてFリーグ2020-2021ディビジョン1第22節、湘南ベルマーレとフウガドールすみだの試合が行われた。

試合はファーストピリオド3分、鍛代元気のゴールで湘南ベルマーレが先制するも、直後の田口元気のゴールでフウガドールすみだが、試合を振出しに戻す。フウガドールすみだは17分に敵陣深くで、ガリンシャが相手ボールを奪い、それを宮崎曉が決め逆転。セカンドピリオドも20分にガリンシャが決め、21分には岡村康平が相手の底辺でボールを奪い、自らゴールネットを揺らしてフウガドールすみだがリードを広げる。

湘南ベルマーレも失点直後に鍛代元気、26分に内村俊太の得点で1点差に詰め寄る。しかし26分、31分、森村孝志のカットインからの左足のミドルシュートでの2連続ゴールでフウガドールすみだが引き離す。

湘南ベルマーレは7分25秒を残し、内村俊太をGKのユニホームで投入し、パワープレーを開始。残り4分33秒からは、ロドリゴをGKのユニホームで投入し、違うセットでのパワープレーを仕掛ける。残り2分25秒からは再度、内村俊太をGKのユニホームで投入。しかしパワープレーでの得点は生まれない。

パワープレーをやめた湘南ベルマーレは、39分にロドリゴのゴールで1点を返すが、試合は6-4でフウガドールすみだが勝利を収めた。

(写真提供=©SHONAN BELLMARE FUTSAL)湘南ベルマーレ
(写真提供=©SHONAN BELLMARE FUTSAL)フウガドールすみだ

試合後、フウガドールすみだ・須賀雄大監督は「昨日、今日とゲームが続いた連戦ということで、非常にタフな試合になった。実際コロナウィルスでの自宅待機明けから約1週間ちょっとしか経っていないということで、その影響を選手が感じていたなかでの試合だった。先週に引き続き、かなりタフなゲームになるという想定はしていたが、案の定、足の痛みなど、普段と違う状況だった」と説明した。

ただ、「選手にはとにかく試合が終わるまでは、目の前の試合に向き合うこと。例えばいろんな言い訳をしたくなるような気持ちをどれだけぐっと抑え込んで、自分たちのプレー、質に目を向けていけるかというところを話し、そこにちゃんと向き合えた。先に失点した難しい入りかただったが、その場面を乗り越えたことで、一体感も含めて、非常にいいゲームができたと思う。本当にすばらしい選手たちを誇りに思っている」と選手を称えた。

退任を発表し、この日がホームアリーナでの最後の試合となったことについては、「ホームゲーム扱いということではなかったので、昨日のホームゲームでお客さんの前で勝ち点3をプレゼントしたかったというのが本音ではあるが、やはりこのアリーナは10年間ずっと活動してきた場所なので、本当にここで試合をするということに対する喜びは、自分のなかでは特別なものがある。そういう意味では、やり慣れたアリーナで試合ができたということは非常にうれしく思う。逆に湘南の皆さんは、本当は小田原でやる試合だったので、ホームで試合をしたかっただろう。とにかくこのアリーナにはいい思い出しかないので、最後しっかり勝つことができて非常にうれしく思っている」と話した。

一方の、湘南ベルマーレ・奥村敬人監督は、「湘南にかかわるたくさんの方々、フットサルにかかわる方々が、たくさんアベマで視聴し、応援してくれたなかで、勝利を届けることができず、非常に悔しく思っている」と述べた。

続けて、「今日の試合に関しては2種類のパワープレー、牧野謙心をセカンドセットのフィクソとして使うなど、様々なチャレンジをした。その中でうまくいったこともあるが、いかなかったこともたくさんある。内容的にはポジティブな内容もすごくあったと思うので、そこは次につなげたい」と振り返った。

「ただ、底辺でのロストからの失点が何本かあった。そこは自分たちは長いボールをなるべく蹴らずに、底辺からしっかりとつないで、相手を崩していくというフットサルをやっているので、必ず起こりうることだと思う。そのミスに対して一人ひとりがどう感じて、成長につなげていくかというところが非常に重要だと思う。そのミスを繰り返せば、試合に出られなくなるし、そのミスを糧にしてさらに成長して、そこをかいくぐれる選手になれば、もっともっと試合出場回数が増える。そこに関しては自分が起用しているので、自分の責任だと思う」と語った。

(文=玉 昌浩)

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