アジア王者の蔚山現代が北中米カリブ王者に逆転負け…オルンガ所属クラブとの5位決定戦へ

2021年02月05日 サッカー #Kリーグ
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惜しい敗戦だった。

アジア王者の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)が、8年ぶりに出場したFIFAクラブワールドカップ初戦を1ゴール差で落とした。

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蔚山現代は2月4日(日本時間)、カタールのアフメディ・ビン・アリ・スタジアムで行われたクラブW杯開幕戦となる2回戦で、北中米カリブ王者のティグレス(メキシコ)に1-2で敗れた。

この結果によって蔚山現代は、同日アル・アハリ(エジプト)に0-1で敗れたアル・ドゥイハル(カタール)と来る7日の5位決定戦を戦うことになった。

なお、勝利したティグレスは準決勝で南米王者のパルメイラス(ブラジル)、アル・アハリは欧州王者のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)と対戦する。

主力離脱の蔚山現代、主力復帰のティグレス

今回の試合は、蔚山現代率いるホン・ミョンボ監督の約3年6カ月ぶりの指揮官復帰戦であり、蔚山現代で初めて采配を振るう試合だった。

ホン監督は4-2-3-1のフォーメーションを組み、江原(カンウォン)FCから加入したキム・ジヒョン(24)をワントップに据え、2列目は左からキム・インソン(31)、ユン・ビッカラム(30)、イ・ドンジュン(23)を配置。シン・ヒョンミン(34)とウォン・ドゥジェ(23)が2ボランチを務めた。

4バックは左からソル・ヨンウ(22)、デイブ・ブルタイス(30)、キム・ギヒ(31)、キム・テファン(31)と並び、ゴールキーパーは新型コロナウイルス感染でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を欠場したチョ・ヒョヌ(29)が務めた。

対するティグレスも4-2-3-1のフォーメーションを組むと、元フランス代表FWアンドレ・ピエール・ジニャク(35)やハビエル・アキーノ(30)、ルイス・キニョネス(29)が名を連ねた。

両チームでコンディションの差が見られた。蔚山現代は主力のイ・チョンヨン(32)やホン・チョル(30)らを負傷で欠いただけでなく、今冬の移籍市場で選手構成が大きく入れ替わったほか、トレーニングも冬季キャンプでの2週間しか消化できなかった。組織力はもちろん、個々人のコンディションが完全に引き上げられていない状況だった。

一方、国内リーグが現在も進行中のティグレスは、負傷から回復した看板ゴールゲッターのジニャクが先発復帰するなど、最上の戦力で大会を迎えていた。

“幻の同点弾”も…

ただ、先制したのは蔚山現代だった。前半24分、コーナーキックからユン・ビッカラムが上げたボールにキム・ギヒが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。徹底的に約束されたセットプレーで、蔚山現代がリードを得ることに成功した。

(写真提供=ロイター/アフロ)先制点を挙げたキム・ギヒ(左から2番目)

それでもティグレスは集中力を切らさず、前半37分にジニャクの右足シュートで同点に追いつく。すると前半ロスタイム、ゴール前でジニャクと競り合ったキム・ギヒの腕にボールが当たり、VARによる確認の結果、主審はPKを宣告。キッカーを務めたジニャクは落ち着いてボールを蹴り込み、逆転に成功した。

反撃に出た蔚山現代は後半12分、ユン・ビッカラムが後方からのボールを胸でコントロールした後、右足のバイシクルキックでゴールネットを揺らしたが、主審のオフサイド判定によってノーゴールに。その後、キム・ソンジュン(32)やルーカス・ヒンテルゼーア(29)、カン・ユング(18)を投入するも、ティグレスの堅い守備を崩すことはできず、1-2での敗北が決まった。

チーム全体のコンディションやメンバー構成などに差があったとはいえ、蔚山現代はティグレスの壁を超えることができなかった。

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