卓球の東京五輪韓国代表を決定する選抜戦で、“神童”シン・ユビン(17、大韓航空)と、“有望株”アン・ジェヒョン(22、三星生命)に関心が集まっている。
東京五輪の卓球種目(男女シングルス、男女団体戦、混合ダブルスの5種目)には、1国当たり男女3人ずつが出場可能となっている。
これにより、大韓卓球協会は世界ランキング最上位1人を五輪出場選手に自動的に選抜すると原則を決めており、男子シングルス世界ランク11位チャン・ウジン(26、ミレー・アセット大宇)と、女子シングルス世界ランク15位チョン・ジヒ(29、ポスコエネルギー)が、まず出場枠を獲得した。
そして残りの2枠は代表選抜戦を経て、最終的に決定すると協会は発表している。
また、2020年に新型コロナの影響で代表選考を行えなかった状況などを考慮し、1、2次代表選抜戦の前に予選(男女8人ずつ出場)を行い、そこで男女それぞれ1位となったチョ・デソン(19、三星生命)とヤン・ハウン(27、ポスコエネルギー)が、代表選抜戦の出場権を得た。
1月31日から2月1日にかけて、全羅北道茂朱郡(チョルラブクド・ムジュグン)の茂朱国民センターで1次選抜戦が行われた。
予選を勝ち上がったチョ・デソンを含む5人で総当たり戦を行った男子部では、世界ランク22位のイ・サンス(31、三星生命)が3勝1敗1位で1位、同13位のチョン・ヨンシク(29、国軍体育部隊)、同39位のアン・ジェヒョン、同71位のイム・ジョンフン(24、KGC人参公社)の3人が並んで2勝2敗を記録したが、得失点差で順に2、3、4位になった。同141位のチョ・デソンは奮闘虚しく1勝3敗の最下位となった。
6人で総当たり戦を行った女子部では、世界ランク106位のイ・シオン(25、三星生命)と、同94位のシン・ユビンが4勝1敗で同率となったが、直接対決の成績を加味し、イ・シオンが1位、シン・ユビンが2位となった。
中国からの帰化選手である同64位チェ・ヒョジュ(23、三星生命)、同81位ヤン・ハウン、同127位イ・ウンヘ(26、大韓航空)が並んで3勝2敗を記録したが、得失点差で順に3、4、5位に。同21位のソ・ヒョウォン(34、韓国馬事会)は1勝4敗で最下位だった。
2次選抜戦も総当たりで行われるため、順位が大きく変動する可能性も少なくない。
若干10代で“神童”と呼ばれているシン・ユビンと、2019年ブダペスト世界卓球選手権大会男子シングルスで3位を獲得し、彗星の如く韓国卓球界に現れたアン・ジェヒョンが、先輩選手たちとの激しい競争を勝ち抜き、代表に名を連ねることができるのか注目が集まっている。
2月3日から4日までの2日間、茂朱で行われる第2次選抜戦で1位となった選手が東京五輪出場権を獲得する。
そして残りの1枠は、協会推薦委員会の審査を通じて最終的に選抜される予定だ。これに関しては選抜戦の成績順よりも、世界ランキング、直近に行われた国際大会での成績など、国際競争力を考慮して選抜する推薦選手の場合、かつて公正性が議論されてきた。
今回卓球協会は相当頭を悩ませているようだ。なぜならば、最近行われたバドミントンの代表選考の際、チョン・ギョンウンが代表選抜戦で審査委員に不正審査疑惑があるとして、大統領府の国民請願まで出したからだ。
キム・テクス卓球協会専務理事は「今回はより競技力を確実に検証し、公正に代表選手を選抜するため、選抜戦を2度の総当たり戦で行うこととした」とし、「推薦選手の場合も透明性を持って選抜する」と明らかにした。
そして「推薦選手制度の弱点を補完するため、3月中には各チームの指導者間の葛藤をなくす制度を作る」と述べている。
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