かつてジュビロ磐田やガンバ大阪で活躍した元韓国代表FWイ・グノ(35)が、大邱(テグ)FCで新たな跳躍を描く。
イ・グノは2020シーズン、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝の栄光を手にした。そして去る1月20日、大邱FCへの1年間のレンタル移籍が発表された。
2004年に仁川(インチョン)ユナイテッドでプロデビューしたイ・グノは、2007年に大邱FCへ移籍し、2008年までの2シーズンで通算59試合23ゴール9アシストの活躍を披露した。
その後、ジュビロ磐田やガンバ大阪など海外でのプレーを経て、2018年から昨シーズンまで蔚山現代に所属。そして今回、実に13年ぶりに大邱FCへ復帰することになった。
イ・グノは「あまりに久しぶりで多くのものが変わり、ぎこちないと思ったが、とても嬉しい。昔のことをたくさん思い出す。来て良かったと思う」と心境を明かした。
彼にとって大邱FCは良い思い出に満ちたクラブなだけに、移籍に迷いはなかった。
「大邱FCから連絡が来たとき嬉しかった。何の迷いもなく決定した」と淡々と話すイ・グノは、「大邱FCは“イ・グノ”という選手を作り上げてくれたチーム。プロ初ゴールも、まともな1シーズンフル消化も大邱FCで成し遂げた。悪い記憶は一つもない。今年も頑張りたいという気持ちが大きい」と続けた。
また、「(大邱FC)に来るとは予想もしなかった。今の大邱FCは若い選手が中心のチームだが、社長と監督は“負担を感じるな”と話してくれた」と付け加えた。
そんなイ・グノも、直近2シーズンは負傷に悩まされた。2019シーズンはリーグ戦18試合2ゴール3アシスト、2020シーズンはリーグ戦12試合ノーゴール3アシストと、出場機会にも恵まれなかった。
「過去2シーズンは冬季トレーニングができず、負傷も多くて個人的に残念だった」と振り返るイ・グノは、「だからこそ、覚悟は格別だ。“今年以外のことを考えずにやってみたい”という覚悟できた。プレッシャーがないといえば嘘だが、責任感を持つことになるだろう。結果は後に出るものだから、責任感を持って頑張りたい」と並々ならぬ意欲を示す。
来る4月14日にチェンライ・ユナイテッド(タイ)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフを控える大邱FCは、2年ぶりのACL本戦出場に挑む。イ・グノが過去に大邱FCに在籍した頃は、ACL出場はおろか、リーグ上位進出もままならなかっただけに、チームは当時から飛躍的に成長した。
イ・グノは「それほど大邱FCが本当に多く発展し、良いチームになったと思っている。練習場や宿舎などのインフラもかなり発展したはずだ。個人的には、大邱FC所属でACLを戦うことだけでもうれしく思っている」と胸を膨らませた。
去る1月19日から大邱FCの練習に合流したイ・グノは、新シーズン開幕に合わせて少しずつコンディションを引き上げている。イ・グノは「今年は以前のように数字の目標を立てなかった。負傷せず楽しくサッカーがしたい。グラウンドでは全力でプレーしたい」とし、「大邱FCのファンに早く会いたい」とメッセージを伝えた。
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