高校サッカー部の運営費横領と保護者への性的暴行の疑いなどで起訴されたが、主要容疑で無罪を言い渡された元韓国高校サッカー連盟会長のチョン・ジョンソン氏の1審判決に対し、検察とチョン氏側の双方が控訴した。
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1月27日、法曹界によると、検察とチョン氏側の弁護人は1審判決を不服として、ソウル中央地裁刑事合議22部(ヤン・チョルハン部長判事)に控訴状を提出したという。
チョン氏はソウル瑞草(ソチョ)区の彦南(オンナム)高校サッカー部の監督を務めていた際、運営費などの名目で保護者から数千万ウォン(約数百万円)を受け取り、外国のクラブが学校に支給したトレーニング保証金の一部を横領した容疑(業務上横領)、学生の親を相手に性的暴行を加えた容疑(類似強姦)で、2020年1月に拘束起訴された。
そして今月21日の1審で、チョン氏は性的暴行の横領の罪に対して無罪を言い渡された。
一方、現行法が定める金額以上の成果金を受け取った容疑(請託禁止法違反)は有罪と認められ、罰金300万ウォン(約30万円)と追徴金4000万ウォン(約400万円)を言い渡されている。
現役時代に1994年アメリカW杯出場経験もあるチョン氏は、2001年に彦南高校サッカー部コーチに就任。翌2002年から監督に昇格し、2013年にはチームを全国3冠に導いていた。2016年には韓国高校サッカー連盟会長に選任されたが、今回の騒動によって韓国サッカー協会(KFA)から永久除名処分を受けた。
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