1月20日、名古屋オーシャンズが武田テバオーシャンアリーナにてFリーグ2020-2021ディビジョン1第22節、バルドラール浦安との試合を行った。
試合はファーストピリオド7分、平田・ネト・アントニオ・マサノリのゴールで名古屋オーシャンズが先制するが、14分にバルドラール浦安・加藤竜馬にゴールを許し、試合は振出しに戻る。しかし、16分にガブリエル・ペネジオのシュートの跳ね返りを西谷良介が頭で詰めて、名古屋オーシャンズが1点をリードしてファーストピリオドを折り返す。
セカンドピリオドも26分に水谷颯真、31分にはオリベイラ・アルトゥールが得点し名古屋オーシャンズがリードをひろげる。バルドラール浦安は6分半を残し、加藤竜馬をGKのユニホームで投入し、パワープレーを開始。名古屋オーシャンズは34分にパワープレーから石田健太郎にゴールを奪われるが、長いパワープレーを1失点で守り切り、武田テバオーシャンアリーナでのホームラストゲームを勝利で飾った。
試合後、名古屋オーシャンズのフエンテス監督は、「戦術的に見ると、最初から最後まで安定したゲームができた。ただ、外から選手を見ていて、いつもの安心感がなく、堂々とホームでプレーしているという感覚もいつもと違うように映った。いろいろな思いもあった1戦だったと思う。ここを練習場として使っていないという感覚で、ここに戻ってくるというのもあっただろうし、ラストゲームということもあったのだろう。ここでずっと長い歴史を刻んできて、これが最後のゲームという何か、もやもやとする気持ちがあるなかで、何か引っかかる感じでプレーしている印象を受けた」とホームラストゲームでの選手たちの思いについて説明した。
「ただ、全体的にゲーム内容は良かった。ゲームの流れとしては、立ち上がり少し相手の攻撃に守備のところで上手く対応しきれていなかった。受け渡しが上手くいかず、ずれが生じたりしていた」が、「ゲームのなかで修正していって、あまり良くない流れから、どんどん良くなっていった。ゲームの主導権を握るという面では、そっちのほうが良いと思う。チームが徐々に盛り上がっていき、最終的にはいい形で終われた」と振り返った。
相手のパワープレーについては、「失点はしてしまったが、完全に打開されてやられた形ではなかった。戦術的な細かい修正が必要なだけ。受け渡しでボールへのプレッシャーが弱かったところから、ロングシュートを打たれて、さらにゴール前で相手に当たって入った事故的なゴール」であったとし、「あとの部分は長いパワープレーでも守り切れていた」と評価した。
今日の試合に関しては「戦術的には言うことなく、選手も本当にいろいろな思いのなかで勝ち切れた」と総括した。
(文=玉 昌浩)
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