元韓国代表FWアン・ジョンファン(44)が監督として率いる素人サッカーチームが、全国大会準優勝の快挙を成し遂げた。
1月24日に放送されたJTBCのスポーツバラエティ『ムンチョヤ・チャンダ(団結して蹴ろう)』(原題)では、「JTBC杯 ムンチョヤ・チャンダ サッカー大会」の終盤の様子が描かれた。
『ムンチョヤ・チャンダ』は、アン・ジョンファン監督率いる“オッチョッタFC”にプロ野球やプロバスケのレジェンド、五輪メダリストなど韓国スポーツ界のレジェンドが集結し、草サッカーチームに挑むという内容のスポーツバラエティ番組だ。
放送序盤に描かれた準決勝では、相手のオウンゴールと元バドミントン選手イ・ヨンデのセンスあるゴールで“オッチョッタFC”が3-0の勝利に成功し、決勝進出を決めた。
勢いに乗る韓国スポーツ界のレジェンドたちは、最後の関門である決勝戦前、1年9カ月間にわたる努力と経験を振り返り、目標である優勝に向けて心を引き締めた。
“オッチョッタFC”の決勝戦の相手は、大会グループステージでも対戦したK6リーグ(6部)所属の“京仁(キョンイン)サッカー会”だった。同チームは大会中唯一“オッチョッタFC”に敗北をもたらしていて、卓越したパス感覚と優れたシュートを併せ持つ強豪中の強豪だ。
決勝戦は序盤から互角の戦いが続いた。あわやゴールにつながる有効的なシュートが続々と飛び出すと、各選手の個人技もいつになく華麗に輝き、見る者の手に汗を握らせた。
しかし前半ロスタイム、元テニス選手イ・ヒョンテクがペナルティエリア内で仕掛けたタックルがファウルと判定されると、PKから相手に先制点を奪われてしまった。
後半は“京仁サッカー会”の勢いがさらに強まるも、ゴールキーパーを務めた元総合格闘技選手キム・ドンヒョンのスーパーセーブが光った。それでも最後は“京仁サッカー会”に連続得点を許し、最終的に0-5のスコアで試合を終えた。
試合後、アン・ジョンファン監督はベンチに戻ってきた選手を激励の拍手で迎えた。
沈鬱な表情を浮かべるレジェンドたちに、アン・ジョンファンは「すべては私が“京仁サッカー会”との対戦を選んだせい」と冗談交じりの言葉をかけると、「早朝サッカー会が決勝の地を踏むことは決して簡単ではない。最後の試合も我々のチーム全選手が活躍した。それが優勝だと思う」と頑張りを称えた。
最後、“オッチョッタFC”のレジェンドたちは全員で肩を組み、気合を入れて大会を終了した。目標の優勝には届かなかったが、素人でも努力すればできるという姿が、お茶の間に勇気と感動を届けた。
一方、来る1月31日に放送される『ムンチョヤ・チャンダ』では「2020オッチョッタFC授賞式」が開催される。授賞式らしく出演者はスーツ姿で登場し、フォトウォールも準備される。さらには、元マラソン選手イ・ボンジュや元水泳選手パク・テファン、元バレー選手キム・ヨハン、元射撃選手チン・ジョンオらも総出演する予定だ。
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