中日ドラゴンズを退団し、韓国プロ野球のKTウィズに入団したソイロ・アルモンテ(30)が、来る1月22日に韓国に入国する。
KTは1月20日、「アメリカにいるアルモンテが、22日午後5時30分に仁川国際空港を通じて入国する」と明かした。
アルモンテは入国後、水原KTウィズパーク近辺の選手宿舎で2週間の自主隔離を行う。遅くても2月5~6日には、春季キャンプが行われる釜山の機張現代車ドリームボールパークに合流する。
KTは韓国と縁故のないアルモンテに配慮し、通訳とホームトレーニングをできるよう配慮する予定だ。
アルモンテの入国は確実となった。だが、ほかの外国人選手であるオドリサメル・デスパイネ(32)とウィリアム・クエバス(30)の入国時期は未定だ。
隔離期間を考慮すれば、春季キャンプに正常通り合流するためにはすでに韓国の到着しなければならない。しかし、アメリカに滞在している2人の就業ビザは、発給に関してまったく音沙汰がない状態となっている。KT関係者も、入国遅延の理由を「就業ビザの発給が遅れている」と説明する。
KTのみならず、韓国プロ野球では今、外国人選手の遅れた春季キャンプ合流が話題だ。
例年なら2~3日程度でビザ発給が完了するにもかかわらず、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で手続きが複雑化し、ビザ発給時期に遅延が生じている。
KT関係者は「2人が早く合流できたら良いが、球団としてはどうすることもできない」とし、「韓国でプレーする野球選手で、すでに契約も済ませている状態だとアピールしている」と明らかにした。
KTは2月1日から同月末まで機張で1次春季キャンプを終えた後、3月から蔚山文殊野球場で2次春季キャンプを行う。KT関係者は「アルモンテは1次春季キャンプ序盤にも合流が可能だが、デスパイネとクエバスは1次春季キャンプ半ばか後半での合流があり得るため、入国と同時に機張で隔離期間を設ける」と明かした。
入国時期の確定も重要な一方で、自主隔離期間の効率的な過ごし方も求められる。
昨年、クエバスは3月初めに国内の新型コロナ拡散の余波を受け、米アリゾナ州での春季キャンプ終了後も韓国に入国できなかった。その後、無事入国には成功するも、2週間の自主隔離期間で孤独な時間を過ごした。
クエバスは隔離終了後、チームメイトとの初対面時に「リブレ(自由)」と叫び、「2週間コンディションを維持することが最も重要だった」と明らかにした。
外国人選手たちには、自主隔離期間の賢明な過ごし方が求められている。
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