1月17日、ペスカドーラ町田が町田市立総合体育館にてFリーグ2020-2021ディビジョン1第21節、湘南ベルマーレとの試合を行った。
試合はファーストピリオド1分、室田祐希のゴールでペスカドーラ町田が先制するも、7秒後に湘南ベルマーレ・本田真琉虎洲にゴールを許して振り出しに戻される。ペスカドーラ町田は2分に中村充、3分にクレパウジ・ヴィニシウス、8分に室田祐希と3連続ゴールでリードを広げる。
14分に湘南ベルマーレ・ロドリゴ、18分に湘南ベルマーレ・高溝黎磨のゴールで1点差に詰めよられるが、18分に倉科亮佑のゴールで引き離してファーストピリオドを終える。
セカンドピリオドは両チーム無得点のまま進み、湘南ベルマーレは2分半を残しロドリゴをGKのユニホームで投入し、パワープレーに出る。37分にパワープレーから本田真琉虎洲にゴールを許すものの、試合は5-4でペスカドーラ町田が勝利を収めた。
試合後、ルイス・ベルナット・モリーナ監督は、「前半立ち上がりもすごく良くて、そのなかでゲームのマネージメントも選手一人ひとりができていた。ところどころ、ディフェンス面で集中力が切れた部分があり、湘南にチャンスを与えてしまう時間もあったが、その苦しい時間を選手たちが乗り切れたところは今回の試合のなかでもキーになった。後半に入っても、ディフェンスの部分で継続的に球際に強くいけたことは良かった」と前半を振り返った。
後半については、「決定力が落ちてしまい、決められるところを決められないことが多かった。決められない苦しい時間が続き、パワープレーでも苦しい時間が続いたが、冷静に試合運びをできたことは非常に良かった」と試合を総括した。
また、金山友紀キャプテンは、去る2020年12月19日に逝去した湘南ベルマーレ・久光重貴選手について、「彼とは今のペスカドーラの前のカスカヴェウというチームで一緒にやっていた。Fリーグができる前の時代から、この日本のトップリーグ、Fリーグを作り上げるために、一緒に切磋琢磨してやってきた仲間。10月に湘南のホームでうちのアウェイの試合の時に会って少し話をしたが、彼に開幕戦の自分のゴールのことを言ってもらった。本当にいつも自分のことではなく、相手のことを気遣って、相手のことを気にしてくれることで、自分もパワーをもらっていた」と語った。
「自分もプレーをしながら彼に何か伝えられることがあるかというのを常に思っていて、今日もそういう思いで試合に臨んだ。特に今年はコロナ禍でなかなか試合が思うように進められないなか、こうやってフットサルが当たり前のようにできることを本当に考えさせられて、当たり前じゃないということを改めて感じた。彼の思いは僕の心のなかにはいつもあり、共に戦っている。今日も試合前に話をして臨んだし、これからもずっと心のなかで一緒に戦っていきたいと思っている」と続けた。
(文=玉 昌浩)
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