1月8~9日、大学サッカーの今シーズン限りの全国大会『#atarimaeni CUPサッカーができる当たり前に、ありがとう!』2回戦が行われた。
1月8日、仙台大学と流通経済大学の試合が行われた。試合は流通経済大学が前半アディショナルタイム1分に、佐々木旭の縦パスを受けた齊藤聖七がダイレクトで左足で決め先制し、直後の前半アディショナルタイム2分にも齊藤聖七が決め、2-0で前半を折り返す。後半12分、14分に満田誠の連続ゴールでリードを広げ、4-0で流通経済大学が勝利を収めた。
試合後、流通経済大学・中野雄二監督は「終わったスコアだけ見れば快勝に見えるが、前半点数が入るまでは微妙なところもあった。前半の最後にポンポンと取れたので楽になったが、全国大会、トーナメント独特の重い感覚があった」と試合を振り返った。
ただ、「ゲーム自体の進め方には問題なかったし、スコアにあらわれなくても、焦れなくなってきた。リーグ戦も12チーム制になって最高得点の65点を取れたことで、自分たちで我慢するところを我慢すれば、必ず点数を取れるという自信もそれぞれが持っているので、本当に充実している感じがする」とチームの成長を評価した。
さらに、「加藤千尋、齊藤聖七、満田誠が、リーグ戦でも十何点ずつ取ったので、相手からすると誰をおさえたらいいのかが非常に難しいと思う。齊藤聖七がこれだけ点を取れるようになると、うちとしてはありがたい」と話した。
1月9日には、関西学院大学と桐蔭横浜大学の試合が行われた。試合は後半15分、橘田健人の左コーナーキックを中野就斗がヘディングで決め桐蔭横浜大学が先制する。関西学院大学は後半20分に3人を同時に交代し、後半25分には交代で入った山見大登が同点ゴールを決め、試合は1-1で延長戦に入る。
桐蔭横浜大学は延長前半10分、右コーナーキックを得たタイミングで選手交代で投入された寺沼星文がそのコーナーキックで相手のクリアボールをヘディングで前に送り、そのボールを遠藤凌が決める。さらに延長後半5分、松本幹太の右コーナーキックを寺沼星文が頭で決めてリードを広げる。関西学院大学は延長後半12分に山見大登のPKで1点を返すも、試合は3-2で桐蔭横浜大学が勝利を収めた。
試合後、桐蔭横浜大学・安武亨監督は勝因について「みんなが良くハードワークして、最後まで戦ったところ。前半と延長とで運動量も変わらなかったし、あれだけ長い時間あのハードワークし続けることができた」ことを挙げた。
また、1ゴール1アシストの活躍を見せた寺沼星文について、「ポテンシャルの塊。ヘディングも今年ようやくできるようになってきた。コツコツと練習して、化けている途中。ものすごく期待している」と話した。
2回戦の試合結果は下記の通り。
法政大学 2-1 桃山学院大学
仙台大学 0-4 流通経済大学
静岡産業大学 0-3 早稲田大学
北海道教育大学岩見沢校 1-4 甲南大学
順天堂大学 2-2(延長0-0、PK4-2)四国学院大学
関西学院大学 2-3(延長1-2)桐蔭横浜大学
日本大学 2-1 福岡大学
明治大学 1-1(延長0-0、PK2-4)東海大学
(文=玉 昌浩)
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