横領の疑いで警察の捜査を受けたキ・ヨンオク氏が、起訴意見で検察に送致された。
同氏は、元韓国代表MFキ・ソンヨン(31、FCソウル)の実父である。
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光州西部警察署は1月12日、業務上横領などの疑いで捜査を受けていたキ・ヨンオク氏ら3人を、起訴意見で送致したことを明らかにした。
キ・ヨンオク氏は、去る2015年4月から2020年1月まで務めた光州FC団長時代、クラブの予算から約3億3000万ウォン(日本円=約3300万円)を横領し、私的に使用した疑いが持たれている。
同じく捜査を受けた光州FCの職員2人もやはり、横領と背任疑惑が認められると警察は判断した。これに先立ち、光州市の監査委員会は昨年12月、光州FCに対する特定監査の過程でキ・ヨンオク氏らの横領疑惑を摘発し、警察に捜査を依頼していた。
光州FCの特定監査結果の処分要求書によると、キ・ヨンオク氏は2018年10月にクラブの予算支出通帳から3000万ウォン(約300万円)を引き出し、3日後に返済した。また、翌2019年1月と2月にも広告収入通帳からそれぞれ2億ウォン(約2000万円)と1億ウォン(約1000万円)を引き出した。こちらは2020年3月から12月まで3回に分け、1億ウォンずつ支出通帳に入金し、償還した。
これらについて、キ・ヨンオク氏は「急に使うお金があり、クラブの通帳から3億ウォンを引き出したが、すぐに返した。会社の資金を引き出すことを軽く考えた」と述べた。しかし、キ・ヨンオク氏は当時、支出と関連して何ら書類を出さなかったことも確認された。
また、理事会の規定にも予算支出などは理事会の議決を受けるようになっており、横領の疑いが適用される。光州市はキ・ヨンオク氏以外にも、クラブ職員2人を横領の疑いで捜査依頼した。
キ・ヨンオク氏はこれまで、韓国サッカー協会理事や光州市サッカー協会会長、光州FC団長を務めてきた。2020年11月には釜山アイパークの代表取締役に就任したが、今回の横領疑惑によって辞任の意思を示したと一部のメディアで報じられている。
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