コロナ禍により大学サッカーの全国大会である夏の総理大臣杯、冬のインカレが中止となるなか、大学サッカーの今シーズン限りの全国大会『#atarimaeni CUPサッカーができる当たり前に、ありがとう!』が開催され、1月6~7日に1回戦が行われた。
1月6日、阪南大学と法政大学の試合が行われた。試合は後半9分、2本続いた田部井涼の右コーナーキックから飯島陸が頭で決め、後半45分にも2本続いた田部井涼の右コーナーキックがクロスバーに跳ね返ったボールを松井蓮之が頭でつめ、法政大学が2-0で勝利を収めた。
試合後、法政大学・長山一也監督は阪南大学について「攻撃的なチームなので守備をしっかりすることと、サイズで勝てる状況があるのでセットプレーで点を取ろう」と準備をしてきたとし、「流れのなかでなかなかチャンスを作れない状況だったが、セットプレーで2つ取れて、守備もしっかりとゼロで守れた。風があって対応できないところもあったが、準備してきたことは出せたと思う」と評価した。
ただ、「自分たちのサッカーができたかどうかというところには課題もある」と述べた。
1月7日、桐蔭横浜大学と大阪体育大学の試合が行われた。試合は後半20分に横浜桐蔭大学が左サイドでボールを奪い、橘田健人、鳥海芳樹、岩下航とつなぎ岩下航がグラウンダーでゴール前に送ったボールを山田新がトラップして右足でゴールに流し込み先制。そのまま1点を守り切り、横浜桐蔭大学が1-0で勝利を収めた。
試合後、桐蔭横浜大学・安武亨監督は「トーナメント初戦なので、すごく難しい試合になることは誰もがわかっていた。前半すごくいい入りができて、サイドのセットプレー以外はほぼ相手陣地でサッカーをすることができた。うちは立ち上がりさえ良ければいいゲームができるので、いい入りができていいゲームができた」と試合を振り返った。
「後半は得点してから相手がパワーを上げてきて、すごく苦しい時間があった」としつつも、「センターバックのキャプテン遠藤凌が中心になって、しっかり存在感出して守り切り、1-0で勝ち切る強さというのも示せた。遠藤凌がいるかいないかで別のチーム」と評価し、守備の型さが勝因となったと話した。
1回戦の試合結果は下記の通り。
阪南大学 0-2 法政大学
富士大学 0-2 桃山学院大学
東洋大学 0-1 仙台大学
流通経済大学 2-1 北陸大学
東海大学札幌校舎 0-1 静岡産業大学
IPU・環太平洋大学 0-4 早稲田大学
北海道教育大学岩見沢校 1-0 高知大学
甲南大学 2-0 日本文理大学
四国学院大学 3-1 新潟医療福祉大学
順天堂大学 3-0 東海学園大学
桐蔭横浜大学 1-0 大阪体育大学
常葉大学 0-1 関西学院大学
中京大学 0-1 福岡大学
日本大学 2-0 九州産業大学
鹿屋体育大学 1-3 東海大学
明治大学 3-1 福山大学
(文=玉 昌浩)
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