阪神のロハスから元中日アルモンテへ、KTウィズの“外国人打者成功のDNA”

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2020年はメル・ロハス・ジュニアの大活躍が目立ったKTウィズ。今オフに獲得した元中日のソイロ・アルモンテは、“外国人打者成功のDNA”を引き継ぐことができるだろうか。

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KTウィズは2020年12月23日、新外国人打者として中日ドラゴンズからソイロ・アルモンテ(32)を総額77万5000ドル(年俸52万5000ドル、インセンティブ最大25万ドル)で獲得した。

アルモンテはKTウィズの歴代5人目となる外国人打者だ。これまでKTウィズは外国人投手に関してはハズレが多かったものの、打者についてはおおむね成功を収めている。

2016年12月に迎え入れられたジョニー・モネルが成績不振でシーズン中に放出されたことを除けば、残りの4人の打者は見事な成績を残している。

KTウィズに加入した元中日ドラゴンズのソイロ・アルモンテ

元メジャーリーガーの”再生工場”

チーム初の外国人打者だったアンディ・マルテは、2005年にメジャーリーグのアトランタ・ブレーブスでデビュー。メジャーでのチャンスを得たものの、期待したほどの活躍はできなかった。 

しかし2015年、KTウィズはマルテのバッティングと守備能力、送球能力を高く評価して彼を獲得した。そして同年は115試合に出場し、打率3割4分8厘、20本塁打、89打点をマークし、シーズン終盤には首位打者争いを繰り広げるなど主軸として期待に応えた。

続いて2015年にKTウィズのユニホームに袖を通したダン・ブラックは、スイッチヒッターとしてバットコンタクト、長打力、選球眼などに優れ、獲得前から期待が集まっていた。

同年、平均自責点6.23で最悪の成績を記録した投手のアンドリュー・シスコに代わって、シーズン中盤に加入。とてつもない打撃力でKTウィズの上昇ムードを牽引した。

年俸わずか25万ドル(約2500万円)にすぎないダン・ブラックだったが、とんでもない掘り出し物として重宝された。

アルモンテは偉大な先人たちと肩を並べられるか

2017年にKTに入団したロハスも米マイナーリーグを転々としていたが、KTウィズに来て花を咲かせた。

KTウィズ史上最高の外国人打者と言っても過言ではないロハスは昨シーズン、本塁打、打点、得点、長打率の4部門で1位を占め、打撃4冠王とMVPを獲得した。

来季から阪神タイガースでプレーするメル・ロハス・ジュニア

そしてロハスと入れ替わる形でKTウィズに加入したアルモンテは、2018年から3年間に渡り、中日ドラゴンズで活躍した選手だ。

中日ドラゴンズでは通算234試合に出場し、打率3割1分6厘、31本塁打、131打点の成績を残した強打者だ。2019年、2020年は負傷の影響で出場時間が制限されたが、今季は打率2割9分7厘、9本塁打、29打点、32得点の成績を残した。

KTウィズはアルモンテを獲得した理由として「コンパクトなスイングで速球や変化球への対応に優れた中長距離砲であり、誠実で情熱的な選手」と説明した。

アルモンテがロハスに次いで、KTウィズの“外国人打者成功のDNA”を受け継いでいけるのか、来シーズンに注目だ。

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