結果的に現地アメリカ・マスコミの予想がそのまま的中した。
韓国球界を代表する遊撃手であるキム・ハソンが、歴代韓国人野手最高額の契約条件でメジャーリーグに進出した。
キム・ハソンは1月1日、サンディエゴ・パドレスと4年保障3900万ドル、最大5年3900万ドルの契約を締結した。
2015年にカン・ジョンホがピッツバーグ・パイレーツと交わした最高5年1600万ドル、2016年にパク・ビョンホがミネソタ・ツインズと交わした最高5年1800万ドルの契約をはるかに上回った。若い年齢と多才な才能、そして毎年技量が向上していることなどか評価されてだろうが、キム・ハソンも迷うことなく優勝候補サンディエゴ・パドレスを選択した。
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公式に契約を終えたキム・ハソンは1月2日、仁川(インチョン)国際空港に到着。キム・ハソン国内エージェンシーは公式SNSを通じて「キム・ハソン選手がサンディエゴ・パドレスとの契約を全て締結し、本日午前、仁川国際空港から入国しました。自家隔離場所に移動したキム・ハソン選手は今後2週間、政府の指針を徹底的に守り、自家隔離を無事に終えたあと、個人日程を消化する予定です」とした。
これから重要になってくるのは、MLB事務局と選手労組の判断だ。キム・ハソンの日程もMLB事務局と選手労組の決定で確定する。というのも、MLBは依然として新シーズンの開幕日と試合数を確定できずにいるのだ。
新型コロナウイルス感染症の確定診断者数が冬に入って爆発的に増加し、昨年に続き今年も正常なシーズンが行なえる保障はない。複数のアメリカ・メディアは、MLBが新シーズンを従来通り162試合とすれば現地時間で4月1日に開幕となるだろうが、5月1日開幕・135試合体制、6月1日開幕・108試合体制も覚悟しなければならないと予想しているのだ。 安全が保障されていない状況で、無理なシーズン開幕は逆効果を生む恐れがあるためだ。
ただ、スプリングキャンプの日程は開幕日がひとつの基準になる。
4月1日開幕·162試合体制ならば、以前のように2月中旬頃に選手たちがキャンプ地に集結するが、試合数が減れば2月から集まる理由がない。
そのため、現時点ではキム・ハソンが再び太平洋を渡る日時も未定だ。キム・ハソンだけでなく、韓国滞在中のリュ・ヒョンジン(トロント)、キム・グァンヒョン(セントルイス)、チェ・ジマン(タンパベイ)なども、まだ所属チームから公式日程を聞いていないという。
韓国人メジャーリーガーたちは、ある程度の時間的余裕を持ってアメリカに向かうのだろうが、アメリカの場合、州ごとに入国時の隔離基準が異なる。キム・ハソンも出国後、サンディエゴのホーム球場であるペトコ・パークを訪問し契約書に直接サインした。つまり、急いで米国に発つ必要もないということだ。
野球ファンはもちろん、選手たちも一日も早くMLB開幕日と試合数が確定することを期待している。選手たちは162試合体制を維持し、昨年と異なり年俸削減のないシーズンになることを望んでいるはずだ。
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