12月17日から20日にかけて行われた米国女子ツアー最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」を制したのは、世界ランキング1位のコ・ジンヨン(25)だった。
コ・ジンヨンは通算18アンダーの「270」で、2位タイのキム・セヨン(27)、ハンナ・グリーン(24)と5打差をつけて優勝に輝いた。
この結果、コ・ジンヨンは出場4大会目でのシーズン初優勝にして、2年連続で米国女子ツアーの賞金女王となった。
一方、惜しくも準優勝に終わったキム・セヨンは、今シーズン2勝を挙げる活躍により、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーで頂点に立った。
コ・ジンヨンが今大会で優勝した一つの要因に、「レッスンプロの変更」を挙げることができる。
コ・ジンヨン去る5月末、レッスンプロをイ・シウプロからチェ・ヒョンギュプロに変更。それに伴い、自身のスイングも変えた。
「世界ランキング1位の選手があえてショットを変える必要があるのか」と、周囲から説得もされたようだが、コ・ジンヨンは「世界1位に満足せず、昨日よりもっと良いショットをしたい」という自分の意思を固守し、スイング矯正に乗り出した。
以降、コ・ジンヨンは国内大会出場などでコンディションを整えつつ、去る11月中旬に渡米。新しいスイングが米国女子ツアーでも通用するかを確かめるべくアメリカに向かった。
米国女子ツアーも終盤に差し掛かっていたことから、コ・ジンヨンは渡米してわずか3大会にしか出場できなかった。それでも、「全米女子オープン」(12月10~14日)で2位タイと好成績を収めたことから、CMEグローブポイントを45位とし、優勝賞金110万ドルのかかった今大会への出場資格を得た。
今シーズン、同い年で世界ランキング9位のキム・ヒョージュ(25)は、新型コロナウイルス感染症を考慮して国内に滞在。韓国女子ツアーでは賞金王のほか、最多勝や平均ストロークなど5冠を達成した。だが、コ・ジンヨンは後悔を残さないためにと、韓国より新型コロナ状況が深刻なアメリカへ渡ることを決断した。
コ・ジンヨンは今大会最終ラウンドで、ドライバーショット飛距離261ヤードに達する長打やグリーン的中率94.44%、パッティング数29個を記録するなど、強靭なメンタルと高い集中力で圧巻のショットを連発した。
今後、コ・ジンヨンは韓国に帰国して2週間の自主隔離期間を経た後、ショットの完成度をさらに高めるべく、チェ・ヒョンギュプロから引き続きショット指導を受ける予定だ。
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